変な読み方の地名の由来
「飛鳥」 と書いて 「あすか」 と読むのは、「明日香」 という地名の枕詞が 「飛ぶ鳥の」 であることから来ているとは知っていたが、「春日」 で 「かすが」 と読むのが何故かまでは、この年になるまで知らなかった。
奈良の 「滓鹿」 (かすが) の枕詞が 「春の日の」 であるからということだ。
「へぇ~」である。 ついでに、これまでわからなかった漢字の読み方の起源を調べてみたら、案外簡単に調べがついた。
「東雲」 で 「しののめ」 と読むのは、大昔の住居の東側につけた明かり取り窓が、篠竹で編んだ網代のようになっていたので、東の空に見える雲が 「しののめ」 と呼ばれるようになったという。
「東風」 と書いて 「こち」 と読むのは、東から吹く風のことを古語で 「こち」 と言っていたので、そのまま、「東風」 と書いて 「こち」 と読ませたものらしい。
「長谷」 で 「はせ」 と読むのは、奈良の長谷が、谷川の奥まった所、すなわち瀬のはつるところということから、泊瀬と呼ばれ、初瀬とも書かれたが、長い谷川の狭間であることから、「長谷」 と書かれるようになった。現代の感覚からすると、ちょっとやりすぎのような気もするが、昔の人にとっては、ちょっとした言葉遊びが根付いたのかもしれない。
「陸奥」 で 「むつ」 と読むのは、元々の地名が 「むつ」 であることに漢字を当てたらしい。その漢字というのは、元々は 「みちのく」 と読ませた 「陸奥」 ということらしい。ややこしいが、「みちのく」 の代表が 「むつ」 ということか。
昔の人は、かなり漢字で遊んでいたもののようだ。
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