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2004年1月18日

清河八郎

NHK の大河ドラマで 「新撰組」 が始まったが、新撰組の前身である 「浪士隊」 を結成したのが、庄内出身の清河八郎である。

この人物、「清川八郎」 とも表記されることがあり、「清川」 という土地の出身なので、この方が正しいのかとも思っていたのだが、正しい表記は 「清河」 の方であるらしい。

生まれた土地の名は、確かに 「清川」 で、今の東田川郡立川町の一部なのだが、この人物に関していえば、「清河八郎」 が正しい。「山河を越えて上京の志」 という意味合いで、「川」 ではなく 「河」 の文字を使っていたようだ。これはつい最近知った。元々、私はこの辺の歴史にはあまり詳しくないのだ。

Google で検索しても、「清河八郎」 では2,640件ヒットするのに対し、「清川八郎」 では704件しか出てこない。さすがに、正しい表記の方がずっと多い。とはいえ、誤表記率は約 21%に達している。歴史的人物の名前の誤表記率としては、かなり高いのでは亡かろうか。

なにしろ、本家本元の立川町の観光案内サイトですら、表記が混在している。「清河八郎記念館」 というのはいいのだが、そこに飛ぶための上部メニューでは、「清川八郎」 になっている。おいおい、しっかりしてくれよ、立川町!

この清河八郎は文武両道に秀でて、ものすごく優秀な人物だったらしいのだが、なぜかあまり恵まれた境涯ではなく、34歳で暗殺されている。世渡り下手な庄内人の典型みたいなところがある。

表記といえば、「新選組」 にしても、「新撰組」 とも書かれることがある。これはどちらが正しいとも言えないようなのだが、最近では 「新選組」 の方に収束しつつあるようで、NHK もこの大勢に沿っているのだろう。

それにしても、このあたりの歴史は学校でもあまり詳しく学ばなかったような気がする。学校の歴史教育のスタンスは、単に主要な事実を年代順に記憶するということのような気がする。人物史のような 「生きた歴史」 は学校を出てから学ぶ他ない。

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