近代社会の外の生活
今日、酒田の街を歩いていたら、4歳下の従姉妹に会った。一昨年に鳥海山の麓の町に嫁いだことは聞いていたが、とても幸せそうな様子だった。
嫁ぎ先は海の幸、山の幸が豊富な土地柄で、食べ物はほとんど、金を出して買う必要がないのだという。
米でも野菜でも果物でも、自分の家で作っているし、ないものは隣近所との物々交換で済む。水はきれいな湧き水があり、そこで野菜を洗ったりする。買い物も、街で発行する地域限定通貨のような、商品券のようなもので用が足りるので、お金は普段は必要がないと言っていた。
こうした社会では、日本銀行券は他の地域で生産された高額商品 (例えば自動車など) を買うぐらいにしか使わないのだろうか。どうも、近代社会に嫁いだような話の具合ではない。今の世の中にまだこのような社会があるというのは、なかなか爽快な気がする。
気楽でよさそうだ。うらやましい限りである。そうかと思うと、ADSL の回線が最近つながったなどというから、やはり外の社会と無縁というわけではなさそうだ。 この町も、来年には酒田市と合併して 「市」 になるという。
なんだかもったいないような気もする。
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