手ブレ防止レーザーポインター
「手ブレ防止機能付カメラ」が売り出されているが、私は 「手ブレ防止機能付レーザーポインター」が欲しいと思っている。
最近、プレゼンテーションでパワーポイントを使うケースが増えたが、画面にポインターの赤いビームを当てる講師の手が、細かくプルプル震えていることが多いのである。
実は手が震えてしまうのは、とくに緊張しているわけではなくとも、中年以降の人間にとってはごく普通のことで、大酒飲みのオッサンほどその傾向は強い。ただでさえ手が細かく震える上に、スクリーンとの距離があるほど振幅は増幅されて、画面上ではかなりの「プルプル状態」になりがちだ。
私は乗り物酔いには強いが、このレーザービームの「プルプル状態」にはとても弱い。「死ぬほど」ではないが、「吐くほど」には気持ち悪くなる。とてもまともに見つめることができないのである。
私自身がプレゼンテーションを行う場合は、大抵の場合「それでは、失礼して座ってお話させていただきます」と言って、自分でマウスを握り、画面の中のマウスポインターで指し示すことにしているので、この「プルプル状態」は起きようがない。
しかし世の中には、ステージ上で立って歩き回り、大袈裟なジェスチャーなどを交えながらプレゼンテーションしたがる人も多く(とくに米国人)、そうした人のほとんどは、このレーザーポインターを使うのがお好きなようだ。
どうしてもレーザーポインターを使いたいのなら、しっかりと脇を締めて、手が震えないように固定してもらいたい。あるいは、どうせ震えるのなら、常に大きめに動かし、周辺を含めて円弧を描くように指し示して、「プルプル」 をカモフラージュしてもらいたい。
しかし実際はそうした人に限って、さらに腕を伸ばして、一点を集中して指し示したがる傾向があるように思われる。すると、その一点は必ずと言っていいほどプルプル震えて、私はそれを正視できないのである。吐きそうになってしまうのである。
私は本当にシリアスに切望する。「手ブレ防止機能付レーザーポインター」の出現を。
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