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2004年3月24日

市場経済に巣食うバザール経済

昨日の 「一撃」 で CM に起用されるタレントに、当該商品に対するロイヤリティがあるのかどうかということを話題にしたが、BBS にあらら姫さんが、化粧品に関しては、「使ってるわけないじゃ~~ん」 という貴重な断言情報を寄せてくれた。

「ふぅ~む、やっぱりね」 である。

これって、「市場経済の中核に巣食うバザール経済」 という趣である。

私は、市場経済の論理の最も重要なポイントというのは、ある程度の規模をもった市場の中で、商品のサプライヤーとユーザーの間で、一定の信頼関係が成立するということだと思っている。それがあるから、安定した継続的な取引というものが成立する。

バザール経済というのは、ある意味、それがなくてもいいというところがある。粗悪な商品を売ってしまっても、次の日にトンズラしてしまえばいいのである。商品に責任を持たなくてもいい。

CM に起用されたタレントが、自分の宣伝する商品に明確な責任を取らないとするならば、 それは 「バザール経済」 的な様相を呈する。今回の社会保険庁 VS 江角マキコのケースは、完璧に 「バザール経済」 的構図である。
広告業界というのは、「ヤクザな水商売」 であるという向きもあるが、まさにこうした要因によると思われる。

市場経済というのは、かなりエッセンシャルな部分でバザール経済的要素に支えられているということがバレバレになってしまった。学者がいうほど大したモンでもなさそうなのである。

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