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2004年3月22日

「ドリフ以前 と「ドリフ以後」

周囲で、いかりや長介さんの逝去への反応があまりにも大きいので、「ドリフ世代」って多いんだなぁと思った。

実は、私自身は「クレイジーキャッツ」世代なので、ハナ肇さんの死の方が衝撃的だった。「全員集合」最盛期の頃は、テレビなんか持ってなかったし。

「8時だよ全員集合」は、視聴率が 50%を越す怪物番組だったらしいが、本当に不思議なほどに、私にはドリフターズに対する思い入れが欠如している。そして今、改めて調べたところ、「8時だよ全員集合」は、昭和 44年から 16年間放送されたということになっている。

私が上京して、テレビなしの一人暮らしを始めたのは昭和 46年だから、2年間は実家で見ていてもよさそうなものだが、あまり鮮明な記憶がない。きっと、この頃は夜遊びばかりしていたので、家でテレビなんか見てなかったのだと思う。

東京で一人暮らしを始めてからは、昭和60年まではテレビなんか持たなかったので、「全員集合」にはほとんど接点がなかったことになる。私にとってのこの頃は、テレビ的には「失われた 15年間」なのである。

私と同世代の中でも、自分を「ドリフ世代」と思っているのは結構いて、彼らの中には「ウルトラマン」「仮面ライダー」「マジンガーZ」「ガンダム」などのヒーローオタクも多いのだが、このあたりのことは、私には完璧に「管轄外」である。

こうしてみると、「ドリフ」はテレビの創生期から成熟期に移る時期の、重要な役割を果たしたのだと思う。「ドリフ以前」と「ドリフ以後」という区分があってもいいかもしれない。

その意味で、私にとっての最高のテレビ番組は、今でも「シャボン玉ホリデー」であり、「夢で逢いましょう」であり、「若い季節」なのである。それ以後は、私はラジオの人になってしまったのである。

 

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