暑さ寒さも彼岸まで?
お彼岸は、冷たい雨で冬に逆戻りのような天気だった。
「暑さ寒さも彼岸まで」 という諺があるが、どうも、そうはならない。正岡子規の句にあるように、「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」 の方が正しいように思われる。秋の彼岸だって、まだまだ残暑が厳しい。
それでも、人は春と秋の彼岸に季節の変わり目を感ぜずにはいられない。要するに彼岸になっても暑かったり寒かったりするが、それは長続きせずに、次第におだやかな気候に収斂していくからだろう。
もっとも実感的なのは、夜中や夜明け頃の気温である。真冬は朝起きるのがつらい。よほど気合いを入れないと、布団からはい出すことができない。しかし、彼岸になると、いくら寒の戻りが来たからといって、ベッドから降り立つのにそれほどの決意はいらない。
秋の彼岸にしても、昼間の残暑がいくら厳しいとはいえ、熱帯夜で寝られないということはなくなる。季節感というのは、日暮れから夜明けにかけて、もっとも顕著に現れるもののようだ。
人間は季節の移り変わりを寝床の中で、もっとも早く感じると言えるかもしれない。花鳥風月は、実は二の次だったのだ。
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