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2004年4月20日

広東語では愛は語れない?

中国語はまったく出来ないのに、3日続けて中国語ネタで押し通してみよう。

香港で通訳をしてくれた女性は、広東語は意志を手っ取り早く伝えるにはとても便利だが、ニュアンスの表現は非常に乏しい。だから 「広東語で愛は語れない」 と、言い切っていた。

確かに、「中国には恋愛小説はない」 というのを聞いたことがある。「紅楼夢」 などはどうなるのだ? という向きもあるが、あれは 「閨房小説」 であって 「恋愛小説」 ではない。

中国では、結婚しても妻が夫の姓を名乗らない。その意味では、西欧的な意味での 「カップル」 ではない。中国の伝統的な家庭では、妻は子孫を残すためのもので、恋愛の対象ではなかったようだ。日本では 「男女別姓」 をさも斬新なことのようにありがたがる傾向があるが、それは前近代的なシステムでもあるのだ。

ところで、以前香港でファッション関連の展示会を取材した時に、香港貿易発展局がつけてくれた選任通訳の女性は、毎日 5時に仕事が終わると、ボーイフレンドが車で迎えに来て、どこかに消えていくのだった。ある時、彼女に聞いた。

「毎日迎えに来る君のボーイフレンドとは、何語でしゃべってるの?」
「それは、もちろん、広東語ですよぉ。香港人ですから」

「本当に? ずっと最後まで広東語でしゃべってる? 例えば、ビクトリアピークで美しい夜景を見下ろしながら、とてもスィートなムードになったら?」

危うくセクハラ寸前の質問に、彼女は目をくるっとまわしてちょっと考えてから、自分でも驚いたように言った。

「そういえば、いつも、いつの間にか、英語に切り替わってる!」

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