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2004年4月 5日

AOR って?

"AOR" という言葉があるらしい。あるサイトで 「AOR としての エリック・クラプトン」 という言い回しを見て、「AOR って、何じゃ?」 と思った。

早速ググってみると、「お洒落な大人のロック」だそうで、 "adult oriented rock" の略ということになっている。

AOR の代表は ボズ・スキャッグス なのだそうだ。私はクラプトンはよく聞くが、ボズ・スキャッグスは全然趣味じゃない。彼の代表曲を挙げろと言われても、本当に一曲も出てこない。私にとっては、「梅は咲いたか、桜はまだかいな」 よりもずっと遠い世界の音楽である。クラプトンが一緒にされるんじゃあ、個人的には不愉快である。

それに、"adult oriented rock" という言葉も、なんだか軽薄で気にくわない。そもそも、和製英語っぽい臭いがぷんぷんする。もう少し深くまでググってみると、案の定 「AOR を "adult oriented rock" というのは日本だけで、米国で AOR といえば "album oriented rock" のことを指す」 というようなことを言っているサイトも複数見つかった。

試しに、Google で ”AOR" "album oriented rock" の 2語 (米国流) で検索すると、16,700 件のページがヒットする。かなりの数である。しかし、その中で日本語のサイトはわずか 36件しかない。比率にすると、0.2%だ。ネグレジブル - 無視できる数字である。


一方、 ”AOR" "adult oriented rock" の 2語 (日本流) での検索では、ほぼ 10分の 1の 1,660件に減ってしまう。しかし、その中で日本語のサイトは、437件と、前者の10倍以上になる。さらに、日本語以外のサイトとされるものの中にも、ドメイン名に "jp" の付くのがやたらに多い。

どうやら、世界標準は "album oriented rock" の方で、"adult oriented rock" は何かの勘違いによる和製英語らしいという直観は、裏付けられた気がする。

"Adult oriented rock" の言い方を採用している日本語以外のサイトでは、米国のほか、アジア、中東などの国のものが散見される。日本の思い違いが世界に逆輸出されているケースもあるのだろうか。その意味では、面白い現象ではある。

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