トラブル・イン・マインド
Richard M. Jones の作で "Trouble in Mind" という曲がある。普通の 12小節 ではなく、8小節のブルースだ。
「心の悩みで、ブルーな気持ち。でも、いつか日の目をみることもあるさ」 といった内容の歌詞で、憂歌団 も 「心の悩み」 というタイトルで、日本語で歌っている。
このブルースの一節に、「どっかの寂しい鉄道に頭を乗っけて、2時19分の列車が俺の心を安らげてくれるのを待つ」 というのがある。なんでこれを思い出したかというと、この CNN ニュースを読んだからである。
メキシコで泥酔した男が線路の上で寝込んでしまい、その上を列車が通過したものの、わずか 「数センチの差」 で無傷で助かったというのである。その男は、現場に駆けつけた医師に 「叩き起こされ」 てようやく目を覚ましたのだが、この間のことは何も覚えていないらしい。
どんな 「心の悩み」 があったのか、大酒を飲んでこの騒ぎになったようだが、怪我がなくてなによりだ。よほどの幸運が重ならなければ、こんな助かり方はしない。私の知り合いに、泥酔して踏切で電車にはねられて死んだ人もいる。
ちなみに、憂歌団の歌では、レールに頭を乗せて汽車の来るのを待つのだが、最後のギリギリで、頭を 「ひょいとどかす」 ことになっている。
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