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2004年5月21日

ラスベガス

シカゴを発ってラスベガスに来ている。好んで来たわけではない。今回の視察ツアーのスケジュールの一環である。

別に高潔ぶっているわけではないが、この街の雰囲気は、私には合わない。自分でスケジュールを立てたら、絶対に来ることのないはずの街である。

大概の街は、気に入ろうが入るまいが、「何事も経験」とばかり、一人できっちりと歩き回る。1981年に初めてニューヨークに来た時(ニューヨークの治安が一番悪かった頃だ)は、「危険だから行かないように」と言われたハーレムの街だって、きっちりと楽しんだ。

初めてロスアンジェルスに行った時も、レンタカーを借りて、フィリップ・マーロウの足跡をすべて辿った。サンフランシスコに行った時も、Bart (郊外電車) に乗って、はるばると UCLA のキャンパスに足を伸ばした。

だが、ラスベガスの街はあんまり歩き回る気になれない。この街に着いてから、何度も「つまんねぇ!」とつぶやきっぱなしだ。あまりにも金にあかせた享楽の臭いが強すぎる。一番好きじゃない部類の雰囲気である。熱海や鬼怒川の温泉地の歓楽街が嫌いなのに、ラスベガスが好きになれるわけがないではないか。

多分、あちこちのショーをみれば素晴らしいのがあるのだろう。きっと一流のマジックやトークショー、曲芸やレビューなどは、ちょっとしたものだと思う。しかし、今回はそれを目当てに来たわけではないから、何も下調べしていない。だから、よくわからないところに飛び込む気もしない。

明日になったら、郊外の商業施設を視察して回るだろう。それこそが今回の目的だ。きっと、ラスベガスに2泊もして、スロットマシンのスロットルを一度も握ることなく帰るという、珍しい日本人になることだろう。それはそれでいいと思う。

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