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2004年5月 8日

年金システムの欠陥

先頃の江角マキコの年金 CM 事件で、どこかのサイトの BBS に 「少なくとも未納者が一人減ったのだから、確実な効果があった」 なんてカキコした覚えがあるのだが、何と一人どころではなかった。

政治家の未納までゴロゴロばれたのだから、大変な効果だったわけだ。

「未納者が一人減った」 というのは、もちろん江角マキコ本人のことなのだが、その他にも、「当然払うべき立場であり、払う金に困っているわけでもないのに、"ついうっかり" 払ってなかった」 という人が、こんなにも大勢いたわけだ。

このところ、年金の未納率の高さが問題視され、そのたびに、フリーターなどの若年層の 「意識の低さ」 が言われてきたが、今回の一連の流れを見ると、そんなことよりも、「ついうっかり、払いそびれ」 というのが、かなり多いと想像されるのである。

ということは、うっかりした未納者に自動的に有効な警告が発せられるシステムさえあれば、未納率はかなり低下するはずだ。「警告 (caution)」 が穏やかでないというなら、「通告 (notice)」 でも十分だ。

何年か前に、国民一人一人に 「基礎年金番号」 とかいうのが振られた。これにより、年金の管理運営が 「格段に効率化する」 という触れ込みだったはずだ。それでプライバシーの視点からの反対があったものの、押し切られたと記憶している。

しかし実際は、国会議員を初めとして 「ついうっかり」 で未納になった人に、「有効」 な警告あるいは通告が発せられないという欠陥システムであることが、今回露呈してしまったわけだ。何らかの通知書は届くみたいだが、多分おざなりで、他のどうでもいい郵送物に紛れやすいか、一見してもよくわからない書類か、どっちかなのではなかろうか。

国の重要な地位を占める人に、これだけ 「払いそびれ」 が多いというのは、徴収システムにも問題があると考えるのが自然である。払いそびれた議員を無責任に非難するだけでは、何事も前進しない。

タレントを起用したポスターに何十億円もかけるより、このあたりのシステム改良をする方が、ずっと安上がりで効率的だろう。

ただ、こうしたことがわかったのは、今回のポスター事件がきっかけとなったわけだ。この教訓を生かして、あながち、無駄な投資ではなかったということにしていただきたい。

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