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2004年6月25日

田舎の交通事情

父50年、長男20年、三男15年!無免許親子を逮捕」というニュースには、恐れ入ってしまった。他でもない、我が居住する茨城県発のニュースである。茨城は、案外交通マナーが悪い。「いがっぺ運転」とか言ったりするが、無免許で「いがっぺ」とは厚かましすぎた。

信号で、青が黄色になっても突っ切ってしまうことはよくある。下手に急ブレーキをかけるよりは安全だからだ。黄色になるとスピードアップすることもないではない。しかし、茨城では、赤信号に変わって何秒か経過していても、何台か続いていたら、尻馬に乗って突っ切るのが普通のことである。

信号が赤になりかけているのに突っ切ってしまい、「ちょっと強引すぎたかな」と反省して、ふとバックミラーをのぞくと、自分の後から 5台も 6台も、完全に赤になった信号を突っ切って来るのが見えて、ぞっとする。

「イタリアでは、青は進め、黄色は急いで進め、赤はもっと急いで進め」というジョークがあるが、イタリアでなくても、ここ茨城で、それは日常茶飯事である。ただ、「皆で渡れば怖くない」精神の延長であることは、特徴的だが。

福島でもすごい目にあったことがある。友人の車に乗せてもらい、雪の坂道を下っていると、突然、カーブの向こうから、道路の真ん中を昇ってくる車が見えた。こちらはポンピング・ブレーキをしながらハンドルを思いっきり左に切ったが、向こうは道の真ん中で、よけもせずに止まってしまったので、お互いの右前部がぶつかってしまった。

警察を呼ぼうとしたが、向こうの車を運転していたオッサンが出てきて、それには及ばないと言う。全面的に自分が悪いから、修理代はすべて負担するというのである。

後で聞くと、そのオッサンは、何十年も無免許運転していたらしい。道理で、警察を呼ぶのを嫌ったわけだ。「あのおやじめ!」となったが、すべて相手の負担で修理し終わっていたため、それっきりにしたという。田舎というのは、そういう話がそれほど珍しいことではないようだ。

無免許ではないが、取得した運転免許はいつも神棚にあげていて、自分で携帯したことがないという人も知っている。なかなか一筋縄ではいかないのが、田舎の交通事情なのである。

 

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