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2004年6月20日

「隊」 「軍」 そして "force"

19日の ラジオで、永六輔氏が 「自衛隊員は、これまで『隊員』だったのに、多国籍軍に参加してしまったら、『軍人』になる。この違いは大きい」と言っていた。

もっともらしく聞こえるが、実は、その違いはあんまり大きくない。これまでは、日本語の語感でごまかされていただけだ。

日本語では、片方は「隊」で 片方は「軍」だが、英語で言うと、自衛隊は "Self Defending Force" であり、多国籍軍は "Multi-national Force" である。つまり、両方とも "force" なのである。

英和辞書で引くと、force は「部隊; 一軍;(陸・海・空の)軍隊, 軍勢、(協同作業をする)隊」と出てくる。"Army" というと、広義では「軍隊」だが、狭義では「陸軍」になるため、軍隊一般を指す場合は、"force" という場合が多い。

つまり、日本では「自衛隊は軍隊ではない」という言い方がされているが、そんなばかな話はなく、グローバルに言えば、"Self Defending Force" であり、さらに言えば、攻めるばかりで "self-defending"(自衛)をしない軍隊なんて、この世に存在しないのだから、自衛隊は、元々軍隊以外の何物でもない。

「多国籍軍」に参加して、初めて「軍隊」となるわけではなく、元々からして「軍隊」なのである。誰が見たってそうなのであり、そうでないと言い含められているのは、日本の国の中だけのことなのである。

だったら、憲法第 9条に違反するとして解散させるか、あるいは、憲法の方が実情に合わないとして、憲法改正するかのどちらかしかないのである。

「憲法第 9条を守れ」とだけ言い続けるのは、この点において、無責任な態度である。それを言うなら、自衛隊を解散させるところまで踏み込まなければならない。しかし、いざという時に、自衛隊に国を守ってもらいたかったら、憲法を改正するしかない。

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