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2004年6月 7日

プレゼンテーションと道案内

最近思うのだが、プレゼンテーションのうまさというのは、結局、説明の仕方のうまさに通じるところがある。

その人が説明上手か説明下手かは、電話で道案内させてみればわかる。説明下手な人というのは、自分がいつも通っている道順を、他人に説明できない。

例えば、電話で道を聞くと、「駅前の道をまっすぐに歩いてきてください」などと言う人がいる。ところが、いざその駅前に行ってみると、放射状の道が 5本ぐらい伸びていて、どれが「まっすぐの道」か判断に苦しむことがある。

改めて電話をすると、「○○に向かって歩いてきてください」などと言う。その「○○の方向」がわかれば、苦労はないのである。それがわからないから聞いているのである。

そんな時、電話の向こうで誰かが替わりに出て、「マクドナルドと××信用金庫の間の道をまっすぐにおいでください」とかなんとか言ってくれたりする。かなりの進歩である。これで、少なくとも他の 4本の道ではないということがわかる。

しかし、それから先が問題である。「400メートルほど歩くと右側に白いビルがあります」などと言う。ちょっと待て、巻き尺を持って歩いている人なんていないのである。400メートルなんて、感覚の違いで 200メートルにも 1キロにもなる。

当人は具体的な数字を出しているので、間違いのない説明をしているつもりなのだろうが、実は、こんな不親切な説明はないのである。それに、「白いビル」なんて、どこにでもある。その近くの目印と関連づけて特定してくれないことには、さっぱりわからない。

道案内の上手な人というのは、初めての人にも間違いようのないポイントをきちんと押さえて説明できる人である。プレゼンテーション上手になりたかったら、まず道案内上手になればいい。逆に、道案内の下手な人にはプレゼンテーションをさせてはいけない。時間と経費の無駄になる。

 

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