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2004年6月10日

エスカレーターのベルト

今年 2月 29日の「一撃」で 「自動ドアが嫌い」と書き、3月 2日に「回転ドアってイケてるじゃないか」と書いたら、3月 26日に六本木ヒルズの事故があった。

昨日、エスカレーターについて書いたら、その日のうちに、掛川のホテルでエスカレーター事故があった。何だか気持ち悪い。

単なる偶然というものだろうが、いやな感じである。迂闊なことは書けないような気がしてきた。

掛川のホテルの事故は、片側を駆け上がってぶつかったとかいうようなものではなく、突然ベルトが停止し、それにつかまっていた人が後ろに倒れ込んだのが原因で、将棋倒しになったという。

件の日本エレベータ協会のサイトには、エスカレーターの「正しい乗り方」として、「移動手すりにつかまって乗ること」と明記されている(あのベルトは、オフィシャルには「移動手すり」ということを初めて知った)。日本中の店舗ビルのエスカレーターでも「ベルトにおつかまりになり、黄色い線の内側にお乗りください」などと、「余計なお世話アナウンス」が一日中流されている。

しかし、今回の事故は、その注意通りに乗ったらこけてしまったわけである。ステップとベルトの動きは、常に連動するわけではない。足下のステップが進んでいるのに、止まってしまった手すりに固執したら、後ろに倒れるのは当然だ。

実は、私にも似たような経験がある。だいぶ以前、偶然乗った昇りエスカレーターで、突然ガクンガクンという音とともに、ベルトの動きが不安定になって止まりかかり、私の前に乗っていた老婦人が、後ろ向きに倒れ込んできた。

私は倒れてきた彼女を抱きかかえ、とりあえずベルトにつかまった彼女の手を離させようとしたが、彼女は必死の形相でしがみつくばかりで、金輪際離そうとしない。しかたなく、ちょっと乱暴だが、握った手をこじ開けるようにして離させた記憶がある。

その老婦人は、頭が混乱したのだろうが、その無理矢理の力技にむっとしてしまったようで、上階に着くと礼も言わずに立ち去った。(あの力技がなかったら、あのばあさん、転げ落ちていたところなんだがなぁ)

人間のとっさの判断なんて、えてしてそんなものだが、ベルトのスピードが急に変わったり止まったりというのは、ないことではないのである。朝のニュースによれば、掛川のエスカレーターは、ベルト部分に 30kg 以上の荷重がかかると、ベルトだけが停止するという無茶苦茶な設定になっていたらしい。

いずれにしても、 「移動手すりにつかまって乗ること」という「正しい乗り方」は、かえって危ない場合があるということが判明したわけだ。米国だったら、このインストラクションの総元締めが訴えられるところである。この文言には、早急に何らかの修正が加えられなければならないだろう。「ただし、すがりついちゃダメ」とか何とか。

個人的には、それよりもいっそ、あのこうるさい「余計なお世話アナウンス」がなくなってくれる方がすっきりするのだが。

 

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