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2004年6月 5日

大臣のピンぼけ発言

今回の長崎の少女殺人事件に関する井上防災担当大臣の 「元気な女性が多くなってきた」発言を、細田官房長官が「不適切」と指摘したらしい。

「不適切」というよりは、普通に言えば「ピンぼけ」だし、よりシリアスに言えば「不謹慎」ということになるだろう。

井上氏は、「間違ったことは何も言っていない。謝罪などは考えていない」と言っているそうだ。まぁ、確かにこんなことで「謝罪」というのもおかしいので、いいのだけれど、「ごめんなさい」とは言わなくていいから、「お恥ずかしい」ぐらいは言ってもいいような気がする。

今回の事件の報道を聞いて、「元気」というキーワードが想起されるという感性が、そもそも尋常でない。聞いてる方が恥ずかしい。

普通の感性ならば「陰湿」とか「短絡的」とかいう言葉が思い浮かぶだろう。どんな思考回路をたどると「元気な女性」になるのか? これでは、世の中の「元気な女性」が気の毒である。

こうした発言につながる要因は、2つしか思い浮かばない。一つは「ボキャ貧」で、二つ目は「根本的に勘違いしてる感性」である。井上氏という人は、経歴をみると東大法学部卒ということになっている。学歴詐称でもなければ、よもや「ボキャ貧」ということはないだろう。

いや、しかし、東大法学部というところは、あの恐ろしくセンスの悪い法律用語というものを操るところだから、もしかしたら、この方、一般的な基準に照らし合わせると、立派な「ボキャ貧」なのかもしれない。いやいや、やはり一応は、そうではないと信じよう。

二つ目の可能性、「根本的に勘違いしてる感性」というのは、案外あり得るかも知れない。「刃傷沙汰」といえばヤクザの出入りみたいな修羅場を連想して、つい「元気」という発言をしてしまうような勘違い感覚を、このおじさんは持ち合わせているのかも知れない。

こんな感性の方が、大臣を務めておいでということに関しては、まぁ、とりたてて言うこともない。大臣に限らず、社長でも、先生でも、案外多いのだから、言い出したらきりがない。

この件で、小泉首相が首相官邸で記者団に「誤解されないように発言は慎重にしなければいけない」と指摘したそうだが、「あんたもね」とツッコミたくなったのは、私以外にも全国で何百万人といるだろうなぁ。

 

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