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2004年6月 4日

再び Yahoo 検索エンジン批判

今月 1日の当コラムで、Yahoo が新しく採用した自社製の検索エンジン "YST" についての「激しい疑問」を述べたが、それはますますつのるばかりだ。

どうも、この "YST" のロボットは、かなり頭が悪いと思うのである。百歩譲った言い方をしても、未完成である。

これまで、Google の検索では上位にランクされていたページが無視されているというのは、なにも私のサイトばかりではないようである。当サイトと相互リンクしているまこりんさんなどは、「ここまで嫌われるといっそ清々しい」とまでコメントしておられる。

「スタートしたばかりなので、まだロボットが拾いに来ていないのではないか」という推測もみられるが、それは当たらない。というのは、YST のロボットは、遅くとも今年の 2月にはクロールを開始していたという証拠がある。私が 2月に閉鎖した楽天サイトが、検索で引っかかるのだから。

6月 4日現在、「知の海」 のキーワードで検索されたページでは、2、3、4、7、8、9番目に私のサイト関連がヒットする。このうち、2、8番目のランクが、YST がスタートする 3ヶ月以上前に閉鎖した 「楽天」 サイトである。

当サイトのトップページは、その中で最低の 9番目のランクとなっていて、しかも、当サイトに直接拾いに来たわけではなく、ウェブリングの中から拾ったようなのだ。その上位の 5つは、既に消滅した楽天サイトや、ヒットしてもまったく意味のない BBS 管理ページのキーワード入力画面 ( ! )だったりする。

つまり、Yahoo では「知の海」のキーワードでヒットするトップ 10件のうち、半分の 5件は「クズ」なのである。そして、活きているサイトのトップページが、3ヶ月以上前に閉鎖したサイトや、BBS 管理のパスワード入力画面なんていう、まったく意味のない「クズ」よりも、下位にランクされるのである。

これでは、使い物にならない。一部では、Yahoo に特化した SEO (サーチエンジン最適化) 対策が求められるかもしれないという報道があったが、明らかな「クズ」が上位にランクされるシステムに対応した SEO なんて、してもしょうがないだろう。

要するに、YST のロボットはかなり以前から稼働していたものの、クロールする先に偏りがある上に、行った先では、クズに至るまでせっせと拾い集め、さらに、重要性を無視したランク付けをしたがるようなのだ。これでは、いくら多くのページがヒットしても意味がないどころか、使いにくくてしょうがない。

今回の検索エンジン変更に際し、Yahoo が Google 潰しに走っているというニュースも流れたが、逆に、自分の評価を下げることにつながっている。Google の相対的な優秀さが改めて証明されたようなものである。あるいは、もう少し待てば、Yahoo も多少は改善されるのだろうか。

今までは、どうせ同じ Google なのだからと、Yahoo のサイトから検索するケースも多かっただろうが、今後は多少の改善への期待があったとしても、待ちきれずに、Google のサイトに行く人が増えるのではなかろうか。

 

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