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2004年7月 2日

プロ野球の 「タニマチ」 体質

今回のプロ野球「近鉄・オリックス問題」は、普通ならホワイトナイト(救いの騎士)と見られてもいいライブドアが完全に邪魔者扱いされていることからも、「合併 - 1 リーグ制移行」は、ほとんど「出来レース」であることがわかる。
大筋の話は裏で決まっているのだろう。

それにしても、プロ野球のオーナーというのは、かなり狭い特殊な世界で生きているのだとわかった。大相撲の「タニマチ」というのもすごいなと思っていたが、プロ野球のそれは、相撲の比ではない。コンベンショナルな企業同士の非常に「排他的」な集まりである。

この排他的な親方たちが、これまでは球団を持つなんて「宣伝費と思えば安いモンだ」ぐらいのつもりで金をつぎ込んできたのだが、世の中が変わって、なかなかそれもやりにくくなったということで、業界の縮小を画策しているのだと思えば、話は見えてくる。要するに、担ぐ荷物を軽くしたいのだ。

せっかく業界のリストラで話がまとまりかけているところに、どこの馬の骨だかわからないバブリーな IT ベンチャーが乱入してきたわけだから、親方連中としては相当にムッとしているわけだ。自分たちの懐具合が淋しいところにもってきて、「金はいくらでも現金で出す」なんて言われると、ますます反感はつのる。

もっとも、ライブドアにしてもその辺は読んでいて、どうせ歓迎されるわけはないと踏んでいただろう。それならば、行きがけの駄賃だ。記者会見一発で、全国的な認知度を高めてしまえばいい。コストパフォーマンスで言えば、実際に球団を買収するよりずっと効果的だ。

今回の騒動は、プロ野球オーナーに代表される旧来型の一流企業と、新興のバブリーな企業とのつばぜり合いである。そして、プロ野球はやはり、旧来型のオジサンたちの玩具なのである。

 

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