「政治業界」 と 「野球業界」
いつもは日付の変わる前後に更新するのだが、昨夜は一応参院選の結果待ちをしようと、早々と寝てしまった。
このところの多忙でとてつもなく眠かったし、11時頃までの開票速報で、大体の結果が見えてしまったこともある。結局、大して変わり映えしないということだ。
今回の結果は、好意的に受け取れば「国民の絶妙のバランス感覚」ということになる。「小泉政権には反省材料を突きつけ、かといって、政権交代につながるような大きな変化は求めなかった」というわけだ。こうしたトーンのニュース解説は昔から多い。
この手の論法は「ステロタイプ」になりつつあるのだが、この国の政治的雰囲気をなんとなく伝えているような気もする。要するに、日本の政治そのものが「ステロタイプ」で動いているということのようだ。
ステロタイプのもう一つの典型として「二大政党化への移行」という指摘もあるが、実は、まだそんなものではなさそうな気がする。二大政党型というのは、それぞれの党の基盤がしっかりしていなければならないが、現状では、自民党で多少うまくいっている時は自民党が大勝し、ちょっと批判票が多くなると、野党が伸びるといった程度のものだ。
今回の結果だって、よくみればわかることだが、自民党は改選議席を 一つ減らしただけで、民主党の増加分は、共産党の減少分にほぼ等しい。これまで共産党に流れていた純朴な批判票が、ムードに乗って民主党に流れたというだけのことだ。
この構造は、読売ジャイアンツとその他大勢のコバンザメで成り立ってきたせいで、今ガラガラポンしないと存続できなくなった野球業界と似たところがある。スポーツニュースでは「ファン不在」などと言っているが、そのファンだって、これまでちゃんとファンらしいことをしてきたのかどうか、疑問である。
野球ファンの圧倒的多数派は、結局ジャイアンツの尻馬に乗って騒いできただけだ。かなり離された二番手の阪神ファンは、「アホな息子ほどかわいい」などと呑気なことを言って、抜本的なことを要求しないできたし、残りの「アンチ巨人」は、その時々の調子のいいチームの尻馬に乗っていただけである。
結果論で取って付けたような「国民のバランス感覚」がしっくりくるような風土では、「政治という業界」も、野球業界同様、維持できなくなる。きちんとマーケティングしないと、投票率はますますジリ貧になる。
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