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2004年7月16日

鹿児島弁は本当にわからない

先月に続いてまた熊本県に来ている。熊本県といっても今度は人吉市で、鹿児島空港から高速バスで来るほうが早い。
というわけで、初めて鹿児島空港行きの便に乗り、初めてナマの鹿児島弁というものに接した。聞きしに勝るわからなさである。本当に感動的なほどわからない。

私は根が東北生まれなので、東北の方言なら大抵はわかる。あの恐ろしい津軽弁でさえ、聞けば 7割以上はわかる。ナリワイが繊維関係なので、繊維産業の本場、関西弁なら、自分でもしゃべれるぐらい馴染んでいる。それに、一時羊毛関係の仕事についていたため、毛織物の本場、尾州の言葉だって聞いて困ることはない。

広島、岡山方面も、友人がいるので、かなりわかる。それに北九州方面もそれほど悩まなくてもいい。

しかし、鹿児島弁はすごい。飛行機の中で、近くに鹿児島の人と思しきオッサンの二人連れがいて、なにやら会話をしていたのだが、最初は外国人かと思った。ところが、ところどころに出てくる固有名詞の発音が自然な日本語だし、時々 発せられる形容詞も、どうも日本語のようである。

戊辰戦争の頃、津軽人と鹿児島人が戦場で出会い、お互いにさっぱりわからなかったので、うろ覚えの英語で会話したという話が伝わっているが、まんざらウソとも思われない。日本において共通語が発達したのは、明治の御一新による中央集権政府が、あまりの方言のすさまじさに音を上げたからだろうと実感された。

 

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