デザインのし過ぎは、ろくなことにならない
私は洋服でも車でも建築でも、デザインしすぎるとろくなモノにならないと信じている。これ見よがしなデザインほど使いにくいものはない。
幸いなことに、最近の工業製品のデザインは適度にシンプルになり、ユーザビリティも多少は向上しつつある。
以前のように冷蔵庫の扉や魔法瓶の横っ腹にド派手な薔薇の花が書いてあって、高島屋の包装紙状態になっていたりするなんてことは、ありがたいことに消えて久しい。
ラジカセのトップにやたらと細かいボタンが密集していたり、何をするにも横ちょのカバーを開けて指を突っ込まなければならなかったり、ちょっと触ると、すぐに隣のボタンに触れてしまって、余計な動作が延々と続いたりなどということも、最近はかなり少なくなった。
こうしたことは「デザイン」ということの考え違いから生じていたのだが、さすがに工業デザインの世界はこなれてきて、あまりバカなことはなくなった。
しかし依然としてこなれていないのが、ウェブデザインの世界である。ユーザーインターフェイスに、やたらと余計な要素をぶち込みたがるデザイナーが、まだまだ大勢いる。
最近、某美術館のサイトに行ってみて驚いた。まず最初に、こけおどしの Flash がヒラヒラするのはお約束としても、そこから先にどうして入って行ったらいいのかわからない。それらしき画像にマウスポインタを合わせても、なんだか画像がピラピラ動き回るだけで、さっぱり要領を得ない。イライラするばかりである。
その美術館は東京と群馬にあるのだが(あぁ、こんなことを言うと、もうわかる人にはわかってしまうではないか) 、そのうちの東京の展示内容を確認するために、私は 5分以上悩んでしまった。
たかだかその美術館の最近の展示内容を確認するために、何でまた、アートっぽい雰囲気だけを押しつける迷路の中で、右往左往しなければならないのか。作った本人と関係スタッフにとってはとても自己満足なのだろうが、ユーザーインターフェイスとしては最悪であると断言させていただく。
私のサイト(「知の海」 )にしても、ナローバンドでアクセスすると重いなど、批判がないではないが、少なくとも、トップページで早くも迷子にさせるような作りはしていないつもりだ。
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