庄内弁の将来
帰郷する度に、最近の子どもたちの会話から「庄内弁」が消えていく様子を見て、とても残念に思っている。
何しろ、学校帰りに友達と別れる時、「じゃあね!」なんて言っているのである。酒田の子なら酒田の子らしく、「へばの!」と言ってもらいたいものである。
今日、車で酒田に来ているが、途中のファミレスで夕食をとったところ、隣の席に女子高校生らしい 4人が座ったが、なんと、見事な庄内弁なのである。私としては、それを聞いて妙に安心したのである。
聞くところによると、最近の子どもは、小学校の頃は共通語でも、高校生ぐらいになるとだんだん方言に馴染んでくる傾向があるらしい。それは、酒田市外から通学して来る子たちとの付き合いが増えるためもあるようだ。
酒田の街でみかける親子の会話を聞いていると、親たちが共通語で話している場合が多い。多分、両親のうちのどちらかが東京かどこかに出ているうちに相手に出会い、結婚して酒田に戻ったかなにかの事情で、家の中では共通語で話している家庭が多くなっているのだろう。そうなると、そうした家庭の子が庄内弁を学ぶのは、高校に入ってからのことである。 どうぞしっかりと学んでほしいものだ。
とは言いながら、長い目で見れば、庄内弁はだんだんと消えていくことになるだろう。こうなったら、「特殊技能」としてでもいいから、生き残ってほしいと思うのである。
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コメント
私も酒田で生まれ育ちました。20代中旬から30代中旬まで仕事の都合で帰省することが、なかなか出来ませんでした。30代後半から頻繁に帰省するようになったのですが、酒田の町もすっかり変わってしまい、未だに新しい町名に慣れなくて、出かけて行っても「あれっこんな所見たことも無いなー」なんて・・・それもそのはず私が子供の頃は田んぼだったり畑だったり。まるで知らない土地にでも来た様な。それでも多少の変化はあっても、日和山公園たけは毎回私の帰りを待っててくれているような気になります。都合よく勝手に思っているんですが。もっと子供が沢山いた時代に、子ども会で公園の掃除をしたり、学校が終わると隣の日枝神社で鞠つきの練習をしては、帰りに売店で玉こんにゃくを食べたり、懐かしい思い出が山ほどあります。今は東京で暮らしてはいますが、やはり自分が育った町は何かと気になります。東京の友達には「何も無いところなのよ、田舎でね」なんて言うくせにホントはそんな穏やかなところが大好きだったりしてね。
投稿: | 2005年3月16日 02:52