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2004年7月 9日

夏の京都

8日は京都に日帰り出張した。夏の京都なんていうと、聞くだけで汗が吹き出すが、確かに暑かった。久し振りに、その「妙な」暑さを体感してしまった。
新幹線を降りたのは午前 11時頃。その時はまだそれほどでもなかったが、「空気の熱」は刻々と増してくる。

近鉄と京阪電車を乗り継いで、競馬場で有名な淀の駅に降りた時は、既にむっとするほど暑かった。淀川の土手から北山、東山を見渡すと、入道雲がもくもくと湧き始めている。体中から汗がしたたる。

屋内に入っても、京都のエアコンというのは、多分東京や大阪よりも設定温度が高い。なかなか汗がひかない。さらにあちこち訪問すると、そもそもエアコンというものを設置していないところもある。窓を開け放して、自然の風だけでしのごうということだ。

しかし、その「自然の風」が熱いのである。「暑い」ではなく「熱い」のだ。息を吸っただけで、肺の中に熱い空気が入ってきて、頭がぼーっとする。京都の夏は、このジトジト感とぼーっとする感覚だったと、思い出す。

先人は、わざわざこの夏暑く、冬寒い土地に都を定めたのである。メリハリの効いたことである。

 

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