点字ブロック
公共広告機構の CM で、目の不自由な人のための点字ブロックの上や周囲に物を置かないように訴えられている。
それで、改めて周囲を見回すと、なるほど、歩道、公共施設、駅のプラットフォームなどで、思っていたよりずっと多く、点字ブロックが敷かれているのに気付いた。
これほど多くの点字ブロックがあちこちに設置されていることに、恥ずかしながら最近まで気が付かなかった。たしかに、これらの上に障害物を置いてしまうことのないように、努々気を付けなければならないと納得した。
ところで、上の写真は本日付の 「和歌ログ」 でも使ったのだが、上野駅の常磐線ホームの点字ブロックである。
撮影するときはあまり気にもとめなかったのだが、写真を改めて見て、「何だ、これは?」 と疑問符が頭の中に点灯した。
写真の手前がフレームで切れてしまっているが、左手前から歩いてくると、なぜか、急に右に直角に曲がることが要求され、そして今度は左に二度直角に曲がり、さらに、また右に直角に曲がることになっている。
しかし、それは写真を見ればわかることだが、単に「コ」の字型に遠回りさせられているだけである。この誘導に何らかの意味があるのだろうか?
私が盲人だったとしても、この「コ」の字型の遠回りに気付いたら、それ以後はショートカットして直進するだろう。その間にはマンホールがあるわけでも障害物があるわけでもない。ほんの 5~6歩先には、また点字ブロックが登場するのだから、なんということもない。
慎重に言わせていただく。もしかして、この「コ」の字型の道筋には、何らかの意味があるのかもしれない。だから、何も事情をしらない私がとやかく言うようなことではないのかもしれないのである。
とはいえ、普通に考えると、「なんという不親切な誘導か」と思われても仕方がないのではなかろうか。それを別としても、点字ブロックはほとんどすべて直角に曲がるように敷かれている。これは実際の動線と一致しないだろう。目の不自由な人に、まるでロボットのような動きを要求しているように見える。
点字ブロックというのは、とてもいいアイデアだと思う。せっかくのいいアイデアを、もっと気持ちよく使えるようにするという「思いやり」も必要だという気がする。よいハードウェアには、よりよいソフトウェアが必要だ。
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