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2004年9月26日

電子辞書と紙の辞書

昨年の暮れにも、「近頃、紙の辞書は滅多に開かない」みたいなことを書いたが、今日も同じようなことを書かせていただく。
紙の辞書を開かずに済むというのは、 "Microsoft Bookshlf Basic" という電子辞書を使っているからである。わざわざ書棚から辞書を取り出さなくても済む。

これも以前に書いたような気がするが、辞書を引く必要が生じるのは、大抵の場合、パソコンを叩きながら仕事をしている時である。そのパソコンのキーボードを叩く指の動作と、辞書の薄いページをめくる動作というのは、まったく感覚的に違う。

だから、パソコンのキーボードを叩いている途中に、急に紙の辞書のページをめくるという繊細な指の動きをを要求されると、私はちょっとしたストレスを感じる。

しかし、電子辞書の場合は、キーボードを叩く指の動作のままで辞書が引けるので、とてもありがたい。とくに、翻訳の仕事をしているときなどは、大変助かるのである。

"Microsoft Bookshlf Basic" に入っている英語の辞書は、研究社の「新英和中辞典」と、「新和英中辞典」である。ちょっとした翻訳などには、これで十分足りる。

日本語の辞書は、三省堂の「新明解国語辞典」が収録されている。これはかなりクセの強い辞書で、「小股」 を論じたページで、ちょっと批判しているのだが、実際問題として、私は国語辞書というものは、ほとんど使わないので、あまり気にしていない。

漢字の使い方は Atok がきちんと変換してくれるし、それ以上の深い意味なんて、日本語だもの、たいがい知っている。

私が最近たまに使う紙の辞書は、古語辞典である。「和歌ログ」なんぞをやっていて、和歌の表記は旧かなにしたいという多少のこだわりをもっているのだが、その旧かなの知識が甚だ怪しいので、こればかりは辞書に頼らざるを得ないのである。

紙の古語辞典を引くのは、案外楽しい。電子辞書だと、必要事項以外はあまり見ないことになるが、紙の辞書だと、一覧性は高いので、つい周りのいろいろな言葉を引いては読んでしまう。古語辞書に関しては、やはり紙の辞書の方がいいと思っているので、電子辞書版のものは買わずに済んでいる。

tak-shonai の本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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