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2004年9月15日

変な法律

米国ユタ州のソルトレークシティが、市の規則で認められたサンタクロースの特権を剥奪しようとしている。(参照

市の上空を飛行する際に 2,000 フィート以上の高度を保つことを義務づけた規則から、サンタクロースとトナカイを例外とする特別条項を削除しようというのだ。

CNNニュースによると、同市には小型飛行機が市の上空を飛行する際、少なくとも高度 2,000フィート(約 600メートル)以上を維持することを義務付けた規則があるのだが、「サンタクロース」と「トナカイ」だけを適用外とする特別条項がついている。

同市航空局はこのほど、「専門的、近代的な規範の設定を図る」ために、この 特別条項を削除した修正案を市議会に提出した。しかし、この修正案にはかなりの反対があるらしく、どうなるかわからない。

私は部外者だが、この特別条項を残してもらいたいと思う一人だ。だって、この特別条項が存在することによる不都合なんて、何もないではないか。

逆に削除してしまったら、「サンタさん、ウチの街を素通りしちゃうかも」と、子どもたちを不安に陥れることになる。あるいは、それでもクリスマスの朝、目を覚まして枕元にプレゼントが置かれているのを発見したら、「サンタさん、市の規則を破ったんだろうか」と、余計な心配をしてしまう。それは不憫というものである。

世の中には変てこりんな法律がいくらでもある。

アラバマ州では、「目隠しをして車を運転するのは違法である」と定められているという。違法という以前に、そんなことできない。多分、その昔、超能力者と称するイカサマ師が目隠しして運転してみせたとかなんとかで、こんな法律ができたのだろう。

カリフォルニア州には、「地域の指導者たちは子供がふざけて水溜まりを飛び越えようとするのを止めようとしてはいけない」という条例があるらしい。いったい、こりゃなんのためにある規則なんだろう?

コネチカット州には、「自転車で時速110キロ以上出していたら警官に止められる」とか「逆立ちしながら通りを渡ってはならない」という法律があるらしい。

こうした面白い法律は、"funnylow" というウェブページに紹介されている。

【平成 21年 5月 30日 追記】

変な法律の最たるものといえば、やっぱり日本の公職選挙法 第141条の3、「選挙運動のために使用される自動車の上においては、選挙運動をすることができない」 に尽きるだろう。

こんな法律のもとに、半世紀以上も選挙をしてきたというのは、日本人としてかなり恥ずかしい気がする。

tak-shonai の本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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