できるだけがんばる
昨日の「弱音を吐かない人たちが・・・」という記事は、かなりのアクセスがあった。
我が家の末娘に 「あの我慢強い人たちが弱音を吐くってことは、相当のことなんだよ」と言うと、「そう言えば、酒田のお祖父ちゃんも、絶対弱音を吐かないもんね」と言う。おぉ、わかっているではないか。
あの親父は、雪国生まれに加えて、特攻隊上がりという特殊要因もあり、ちょっとやそっとのことでは音を上げない、とんでもないジジイなのである。盲腸の手術をしたときも、虫垂破裂で命に危険が及ぶ直前まで我慢して仕事してたらしいし。
「そうさ、雪国生まれの人ってのは、辛抱強いんだよ。それに、お祖父ちゃんはまた、特別なところがあるしな。弱音を吐く前に、体が自然に動いちゃんだよ」
「うん、わかる。お父さんも、そんなとこ、あるじゃん。弱音吐かないし」
「ん?、 そうか?」
「そうじゃん」
意外な指摘である。私は、自分では雪国生まれとしては珍しく、からきし意気地がない部類だと思っていたのである。ところが、関東生まれの 17歳の娘からみると、それでもなお、辛抱強いと見えてしまうらしい。
こんなレベルで辛抱強く見えるなら、楽なものである。本当の庄内人の辛抱強さを見たら、家の娘は腰を抜かすだろう。
「そうか、じゃあ、お前もその遺伝子をもってるんだから、大丈夫だよな」
「うん、できるだけがんばるよ」
何だと、「できるだけ」 だぁ?
できるかできないかわからなくても、ついがんばってしまう庄内人としては、「できるだけがんばる」という条件付きには、ちょっとこけそうになってしまうのだが、まぁ、いいだろう。できるだけがんばってくれたまえ。
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コメント
こんばんは!
はじめまして。
実は私の父は山形県余目町の出身で、と、言いましても、
他界してもうこの世には居ないのですが。(^_^;)
とにかくものすごく頑固で我慢強い人でした。最後はガンで
亡くなりましたが、私が救急車を呼んで強制的に入院
させて10日余りで逝きました。何でそこまでガマンできた
のか不思議でした。お医者さんもビックリしていました。
ですが、関東生まれの私は全然我慢強くありません。(^^ゞ
生前、父は吹雪の話しをしてくれました。真横に雪が吹き付けて
きて呼吸が出来なくなりそうになるんだ、と。
そうか、やはり厳しい自然環境が強い人間を作るのか!と感心
して聞いたものでした。
すみません、いきなりこちらの話しばかりで。
本当に何が起こるかわからない世の中なので、強く生きなければ
なりませんね。(^o^)
投稿: kuro-mama | 2004年11月 1日 19:02
コメント、ありがとうございます。
庄内人の典型のようなお父様でしたね。
我慢というより、
辛さをアピールする仕方を知らないというか、
潔しとしないというか、
究極的には「何とかなる」と楽観的というか。
気候の穏やかなところでは、考えられませんわい。
投稿: tak | 2004年11月 1日 20:06