« 「弱音」 を吐かない人たちが・・・ | トップページ | 米国産牛肉を食うか? »

2004年11月 1日

できるだけがんばる

昨日の「弱音を吐かない人たちが・・・」という記事は、かなりのアクセスがあった。
我が家の末娘に 「あの我慢強い人たちが弱音を吐くってことは、相当のことなんだよ」と言うと、「そう言えば、酒田のお祖父ちゃんも、絶対弱音を吐かないもんね」と言う。おぉ、わかっているではないか。

あの親父は、雪国生まれに加えて、特攻隊上がりという特殊要因もあり、ちょっとやそっとのことでは音を上げない、とんでもないジジイなのである。盲腸の手術をしたときも、虫垂破裂で命に危険が及ぶ直前まで我慢して仕事してたらしいし。

「そうさ、雪国生まれの人ってのは、辛抱強いんだよ。それに、お祖父ちゃんはまた、特別なところがあるしな。弱音を吐く前に、体が自然に動いちゃんだよ」
「うん、わかる。お父さんも、そんなとこ、あるじゃん。弱音吐かないし」
「ん?、 そうか?」
「そうじゃん」

意外な指摘である。私は、自分では雪国生まれとしては珍しく、からきし意気地がない部類だと思っていたのである。ところが、関東生まれの 17歳の娘からみると、それでもなお、辛抱強いと見えてしまうらしい。

こんなレベルで辛抱強く見えるなら、楽なものである。本当の庄内人の辛抱強さを見たら、家の娘は腰を抜かすだろう。

「そうか、じゃあ、お前もその遺伝子をもってるんだから、大丈夫だよな」
「うん、できるだけがんばるよ」

何だと、「できるだけ」 だぁ?

できるかできないかわからなくても、ついがんばってしまう庄内人としては、「できるだけがんばる」という条件付きには、ちょっとこけそうになってしまうのだが、まぁ、いいだろう。できるだけがんばってくれたまえ。

tak-shonai の本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

|

« 「弱音」 を吐かない人たちが・・・ | トップページ | 米国産牛肉を食うか? »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!

はじめまして。

実は私の父は山形県余目町の出身で、と、言いましても、
他界してもうこの世には居ないのですが。(^_^;)
とにかくものすごく頑固で我慢強い人でした。最後はガンで
亡くなりましたが、私が救急車を呼んで強制的に入院
させて10日余りで逝きました。何でそこまでガマンできた
のか不思議でした。お医者さんもビックリしていました。

ですが、関東生まれの私は全然我慢強くありません。(^^ゞ

生前、父は吹雪の話しをしてくれました。真横に雪が吹き付けて
きて呼吸が出来なくなりそうになるんだ、と。
そうか、やはり厳しい自然環境が強い人間を作るのか!と感心
して聞いたものでした。

すみません、いきなりこちらの話しばかりで。

本当に何が起こるかわからない世の中なので、強く生きなければ
なりませんね。(^o^)

投稿: kuro-mama | 2004年11月 1日 19:02

コメント、ありがとうございます。

庄内人の典型のようなお父様でしたね。
我慢というより、
辛さをアピールする仕方を知らないというか、
潔しとしないというか、
究極的には「何とかなる」と楽観的というか。

気候の穏やかなところでは、考えられませんわい。

投稿: tak | 2004年11月 1日 20:06

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: できるだけがんばる:

« 「弱音」 を吐かない人たちが・・・ | トップページ | 米国産牛肉を食うか? »