米国での単位感覚
米国に旅行して戸惑うのが、単位の違い。長さの 1フィート(正確には単数の場合はフットだが)は大体 1尺と思えばいいので、まだ感覚的に馴染みやすい。
ところが、重さのポンド(発音は「パウンド」に近いが)はちょっとわかりづらいし、温度の華氏に至ってはお手上げだ。
フィートがわかりやすいのは、尺貫法に近いこともあるが、やはり直接目に見えるからだろう。同じ長さでも、マイルは約 1.6km もあるので感覚的にわかりにくい。ただ、車のスピードなどで使われる場合が多いので、時速 60マイルが約 96km(100Km弱)と覚えておけば、大体の比較ができる。
ポンドは目に見えないのでわかりにくいが、日本で売られるバターがほとんど半ポンド(225g) 単位と思えば、あれが 2つで 1ポンドと理解しておけばいい。あとは、体重 50kg が約 110ポンド、100kkg、約 220ポンドという感覚をもてば何とかなる。
大切なのは、いちいちメートル法に換算しないで、フィート・ポンドで感覚的に理解することだ。いちいち換算してもしょうがない。身長が 6フィート以上なら長身、時速 80マイルを超えたらかなりの猛スピード、体重 200ポンドは、よほど鍛えた筋肉質でない限りデブというふうに、アバウトに捉える方が手っ取り早いし、現地感覚でいける。
温度の場合もそうである。華氏をいちいち摂氏に換算しても面倒なだけだ。要するに、暑いか寒いか、涼しいかがわかればいいのだから。
人間の体温は華氏では 96度とされているので、それを目安にすればいい。華氏で歓迎すべきなのは、60度から 70度台前半だ。摂氏でいえば 15度から 24度くらいだから、しのぎやすい。あとは、湿度にもよるが、70度台後半はちょっと暑い、80度はかなり暑い、90度を越したらムチャクチャ暑い、100度を越したら死ぬほど暑い。
反対に寒さの目安。華氏で50度以下になると、東京の冬の日中の気温ぐらい。40度より下がると、かなり寒く、30度以下は氷点下。華氏の0度といったら、摂氏-17.8度なので、吐く息も凍りそうな厳寒だ。
ちなみに、摂氏はスウェーデン人のセルシウス氏が定め、華氏はドイツ人のファーレンハイト氏が定めた。何ゆえファーレンハイトなのに華氏なのかというと、中国語で華の読みが「ファ」 なので、こうなったらしい。
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