« 「地震」「英会話」「プラモデル」の三題噺 | トップページ | 市町村合併 »

2004年10月26日

香港のディズニーランド

TDL(東京ディズニーランド)に行ったことがない。オジサンとしては珍しいことではないと思っていたが、実際は多くが子どもの付き添いで、行ったことがあるらしい。

TDL が大好きで、何度行ったかわからないという若い女性からは「ウッソー!、それでも人間ですか?」と言われた。

我が家の娘たちも TDL 大好きで、1年に 1度や 2度ではなく行っているようだ。「お父さん、あそこは『夢の国』なんだよ。『夢』に浸れるのよ、『夢』に!」という。「ふ~む、そんなもんかね」覚めない夢なら行ってみようかとも思うが。

ディズニーランドは米国以外では東京とパリにあるが、東京は大繁盛でもパリは苦戦しているらしい。パリっ子はアメリカじみたものにはまず反感を示すようだ。さらに、来年か再来年には香港でも開業するらしい。

何度目かに香港に行ったとき、現地で広東語の通訳をしてくれた若い女性に「×△■○* に行ったことがあるか?」と聞かれた。「×△■○*」は、聞いてもチンプンカンプンだったところである。

「そんなところ知らない、聞いたこともない」と答えると、「あんなに有名なテーマパークを知らないのか」と驚かれた。とにかく、聞き取り自体が困難なので、文字にしてくれというと、「迪士尼楽園」と書く。

何となく「ははーん」と来て、英語で "You mean the Disneyland?" と聞くと、多分そうだという。「ミッキーマウスやドナルドダックか?」と言うと、その通りだというので、ようやくちゃんとわかった。

彼女は、日本語の会話の中で、 「ディズニーランド」というべき単語を「迪士尼楽園」と言っていたのである。それも、もろ広東語読みで。広東語読みは、どうひいき目に聞いても「ディズニーランド」とは素直には聞こえない。道理でわからないわけだ。

彼女が英語で会話したとしても、ちゃんと "Disneyland" と言えたかどうかは、ちょっと疑問である。英語をいっぱししゃべれる日本人でも、ハンバーガーの "McDonald's" の本当の発音を知らない場合が多いようなものだ。

米国人が日本人に「マクドナルド」と言われても あの "McDonald's" (本当の発音は「マクドナルド」とはかけ離れている) のことと理解できないのは当たり前だ。「×△■○*」が「ディズニーランド」に聞こえないのと同じである。

要するにディズニーランドは、香港では "Disneyland" としてではなく、「迪士尼楽園」(×△■○*)として、既に日常の文化の中に入り込んでいるようである。多分、パリのようなことにはならないだろうと想像される。

tak-shonai の本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

|

« 「地震」「英会話」「プラモデル」の三題噺 | トップページ | 市町村合併 »

旅行・地域」カテゴリの記事

言葉」カテゴリの記事

比較文化・フォークロア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 香港のディズニーランド:

« 「地震」「英会話」「プラモデル」の三題噺 | トップページ | 市町村合併 »