市町村合併
20年前に茨城県に引っ越してきて驚いたのは、狭い市町村がうじゃうじゃあることだ。この県は「お山の大将」的感覚が強いのかもしれないと感じていた。
しかし、ようやく合併が進みつつあるようで、私の住む町もそのうち 3市町村の合併で「常総市」になるらしい。
最近、地図情報サイトの Mapion で茨城県の住所を調べていて驚いたのだが、いつの間にか「常陸大宮市」というのができていた。調べてみると、10月 16日に大宮町・山方町・美和村・緒川村・御前山村 の 5町村が合併してできたらしい。
ところが、茨城県庁の運営する「いばらきの市町村合併」というサイトの「県内の動き」というページでは、まだ合併したという事実がアナウンスされていない (10月 27日 08:30AM現在)。10日以上もほったらかしだ。
さらに、当事者中の当事者である 「大宮町・山方町・美和村・緒川村・御前山村合併協議会」 のサイトのトップページでも、
・・・合併協議会が、5町村の議会の議決を経て、平成 15年 4月 1日付けで発足しました。今後、この協議会において合併に関するすべての事項を協議していくこととなります。
などと、この期に及んでまだ寝ぼけたことを言っていて、そのくせ、旧 2町 3村の名称から、新たに発足した常陸大宮市のホームページへのリンクがはられている (10月 27日 08:30AM現在)。このリンクをはった時に、「平成16年10月16日、常陸大宮市が発足しました」 などのの表記に修正すればよかったのに、 ちょっと気が知れない。
いずれにしても、旧御前山村などというのは人口が 4千数百人ぐらいしかいなかったはずなので、村民税なんて、村長、村会議員、村役場職員の給料にもならないんじゃないかと心配していたのである。これでなんとかなったかもしれない。
一方、茨城県には東海村というところもあって、人口が 35,000人以上で、村のくせにそのへんのさびれた市よりも多いぐらいである。
この村はどことも合併交渉なんかしていない。そりゃあそうだ。原子力発電関連の施設がいっぱいあって、財政的にはかなり裕福なのである。他の貧乏な自治体と合併なんかしたら、その分、恵んでやらなければならない。自分のとこだけでやっていく方がずっといいのだろう。
私の地元の「常総市」のお話だが、水海道市・伊奈町・谷和原村 合併協議会のサイトの情報によると、「平成 17年 3月 31日までに合併の申請を行う。合併の時期は,平成 18年 3月 31日までを目標とし,合併の期日については,改めて協議する。(継続協議)」 ということになっている。歯切れが悪くて、わかったようでよくわからない。
「合併特例法」という法律で、平成 17年 3月 31日までに合併の申請を行うと、財政支援措置の対象となるらしい。そんなわけで、形だけでも期限ギリギリの線を狙っているもののようだ。
新しい市名だが、常陸の国と下総の国の境目あたりに位置するのでこういうことに決まったらしい。面白くも何ともないが、まあ、協議会の委員のオジサンたちとしては、妥当に思われたのだろうな。
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