イラク人質事件
イラクで人質になってしまった香田証生さんだが、あちこちのブログを眺めると、なんだか総スカンだ。「バカが」とか「勝手に死ね」とか、さんざんな言われようである。
私も当初は 「国内が地震で大変な時に、なんちゅう余計なことを!」と舌打ちしたが、だんだん気の毒になってきた。
私はややへそ曲がりなところがあるので、周り中が口を極めて罵っている人を見ると、つい条件反射的にかばい立てしたくなるところがある。それで、ちょっとニュースをほじくってみたのだが、残念ながらかばえるような材料があまり見当たらない。
要するに、用もないのに、ボランティアで現地の人の役に立とうというわけでもなく、周り中が止めるのも聞かずに、単に「自分探し」とやらのために、大した準備もなくイラク入りしてしまったようなのである。これでは、なかなかかばいようがない。
かばいようがないが、香田さんには当のゲリラたちと、しっかりコミュニケーションをとってもらいたい。それほどまでに怖い物知らずで、単純で、ロマンチックなキャラクターだったら、その純粋で無垢な主張を、ゲリラたちに死ぬ気でぶつけてもらいたいものである。
そうでもしなかったら、イラク入りした意味が何もなくなってしまうではないか。幸い、彼は英語ができるようである。その持ち前の情熱で、ゲリラに "Peace and Love" を説いてもらいたい。通じなくてもいい。何らかの情熱の痕跡を残して、そして、願わくは生きて帰ってきてもらいたい。
それから、蛇足だが、彼の父親がテレビカメラを前に読み上げた「声明」は、ちょっとおかしかった。開口一番、「皆様方には大変ご迷惑をいただき誠にありがとうございます」 では、いくら気が動転していたとしても、ちょっと奇天烈すぎるだろう。
こう言っては何だが、あれで、世の中の反感がちょっとだけ増幅されたんじゃないかと思う。あれから嫌がらせ電話が殺到したらしい。
しかし、あれは多分「大変ご心配をいただき・・・」の読み違いだったろうと、傍からフォローさせて頂く。嫌がらせ電話なんかするもんじゃない。
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