目黒区で猫の飼育ルール策定
目黒区が、東京 23区で初めて「猫の飼育ルール」なるものを策定した。昨年度までの 5年間で、ネコの被害や苦情が、およそ 2倍になったという事情があるらしい。
「人と猫が上手に共存するために、猫を世話する上で留意すべき一定の基準を示す」ことが狙いという。
今回策定されたルールでは、猫を「飼い猫」と「ホームレス猫」に大別している。「飼い猫」はさらに「内猫」と「外猫」に分けられ、またさらに「外猫」は「出入り自由猫」と「庭猫」に分けられる。「内猫」以外は、「ノラ猫予備軍」と規定されている。
「ホームレス猫」は「ノラ猫」と「地域猫」に分類される。「ノラ猫」が「地域猫活動」によって世話されるようになると、「地域猫」になるらしい。
となると、ポイントは、「飼い猫」の「ノラ猫」化を防止することと、不幸にして「ノラ猫」になってしまった猫を、地域猫活動によって、「地域猫」化 するという次善の策ということのようだ。
「地域猫活動」の要点はいくつかあるが、エサを与える行為のルール化と、不妊・去勢手術による繁殖防止が重要になるものと考えられる。とくに、「『かわいそう』で餌を与える行為は大間違い」と強調している。
ところで、今月 16日の 「和歌ログ」 でも書いたのだが、私の利用する常磐線取手駅近くにも、「ノラ猫」のたまり場がある。私は密かに「キャット・アレイ」(猫横町)と名付けている。
地元はさすがに糞尿被害で悩まされているらしく、猫にエサを与えないように呼びかける張り紙などがしてあるのだが、そんなものはどこ吹く風で、ビニール袋一杯の餌を持参して野良猫たちに与えている人が何人かいるようだ。
そんなに猫が好きなら、自分で飼えばいいのにとも思うのだが、そこまでの責任は負いたくないらしい。こうなると、動物愛護というよりも、わがままで無責任な行為に近い。目黒区がルール策定をしたのも無理からぬところである。
ちなみに、目黒区のルールに関しては、パンフレットの PDF 版をインターネットで見ることができるが、詳細は A4判 18ページの冊子を入手しなければ見られないようだ。これは区保健所生活衛生課(総合庁舎本館三階)などで配布されているらしい。
願わくは、わざわざ足を運ばなくても、インターネット上で詳細まで見られるようにしてもらいたいものである。
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コメント
ウチの猫は今年の8月に市営公園で保護された7匹の子猫のうちの1匹です。公園の周辺の3軒のお宅で子猫を保護され、引取り手が見つかるまで世話をしてくれました。ノミまみれの体を綺麗にして、体調の悪い子を病院に連れて行って下さったそうです。保護主さんの内の1人の方が私の家を訪ねて下さって、ワクチンを打つ時期、雌なので、いつ頃に避妊手術をしたらよいかをメモった紙を頂きました。その時に、猫は完全室内飼いにするので避妊手術は不要ではないかと聞いてみました。阪神淡路大震災の時には建物の崩壊等で室内に飼われていたペットたちが野に放たれてしまい、たくさんの猫たちが一時野良化して子を宿してしまったそうです。
そんなわけで、ウチの猫も来年2月頃に避妊手術をすることになると思います。
共生する仲間たちとうまく暮らしていく為には、やはりルールが必要なのかもしれませんね。善意だけに任せるのは難しいということで。
投稿: kuro-mama | 2004年11月19日 23:08
我が家の猫も、二匹とも捨てられていたものです。
年上の白猫は、知人経由で我が家に、
年下の黒猫は、長女が拾ってきました。
両方とも雌猫なので、避妊手術をしています。
避妊手術をせずに雌猫を飼って、
生まれた子猫を捨てるのでは、動物虐待ですね。
投稿: tak | 2004年11月21日 22:50