紅葉がおかしい
ラジオで気象予報士の森田さんが言っていたのだが、今年の紅葉はなんだか変なのだそうだ。何しろ色づくのが遅すぎるし、紅葉の時期も極端に短いらしい。
そういえば、今回の帰郷の途中でも、全山真っ赤というような見事な紅葉は、ついぞ見られなかったのである。
東京都内でも、並木道のイチョウなどは葉が緑色をしたまま縮れてしまい、紅葉することなく落葉というケースが多い。本当にどうかしているのである。
気象庁では、「紅葉日」と「落葉日」というのを認定しており、前者は葉のほとんどが緑色を留めなくなった日、後者は 8割以上の葉が散った日とか言っていた(記憶が正確でないかも知れないが)。
紅葉日から落葉日までの期間は、平均すると、例年約 2週間ぐらいはあるらしい。しかし、今年は秋田で 4日、宇都宮で 6日など、極端に短くなっていて、色づき始めたと思うと、あっという間に散ってしまうというパターンだという。甚だしいのは、函館の 0日というのがある。つまり、紅葉することなく散ってしまったのである。
この原因は、実は台風なのだという。台風の強風によって巻き上げられた大波で、海水に含まれる塩分が内陸まで飛ばされ、木の葉に付着する。すると、浸透圧の関係で葉の内部の水分が放出され、細胞が破壊されてしまうのだという。
普通の台風なら、大雨を伴うので葉に付着した塩分も自然に洗い流されるのだが、今年は風台風が多かったので、こんなことになった。最近では平成 3年の紅葉が異常だった。台風 19号、俗にいう「リンゴ台風」の来襲した年である。
今年は紅葉の期間も短いので、観光地も打撃を受けているらしい。せっかくの猛暑で稲の生育が良かったのに、台風の塩害で新潟あたりでは米も被害を受けた。今年は自然災害という視点からみると、記録的な年である。
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