飛行機の計器の不具合
昨日、高知から帰ってきたのだが、ANA の便がちょっと遅れてしまった。「計器に不具合が発生」したためという。
高知空港で離陸15分前に搭乗したのだが、飛行機がいつまで経ってもゲートから離れない。どうしたのかと思っていると、機長からのアナウンスがあった。
計器に不具合が発生しているので、離陸できなくなっているという。最近の運行機器は電波などの影響に非常にデリケートなものが多いので、乗客の中に、携帯電話のスイッチを入れっぱなしの人がいたら、すぐにスイッチを切ってもらいたいというのである。
私は確かに搭乗直前に自分の携帯電話のスイッチを切った憶えがあるのだが、一応念のため確認してみた (もちろん、スイッチは切れていた)。しかし、周りの団体旅行のおばさんたちは話に夢中で、誰一人として確認してみようなどという人はいない。おいおい、大丈夫だろうな。
スチュワーデス(最近は何たら言うらしいが、忘れた)が通路を廻って 「恐れ入りますが、携帯電話のスイッチをご確認ください」と言うのだが、まったく無視だ。もしかしたら、誰も携帯電話を持っていないだけかもしれないが、今時、その可能性はとても低いだろう。
単なるポーズでもいいから、少しは確認するフリだけでもしてみせれば、お互いの精神衛生のためにもいいのに。
しばらくしてようやくゲートから離れかけたが、すぐに停止し、「再び計器に不具合が発生しましたので、ゲートに引き返し、調整作業を行います」 という。この調整作業をしている間も、携帯電話のスイッチは切ったままにしておくようにと要請された。
調整作業は15分ぐらいで終わったらしい。機は30分遅れで高知空港を飛び立った。途中は何事もなく、富士山もきれいに見えて、羽田に到着した。
しかし、私はいつも思うのだが、飛行機の乗客全員が、搭乗中に自分の携帯電話のスイッチをきちんと切っているとは思われないのである。コンサート会場でも時々けたたましい着メロが鳴り響くぐらいだから、多分、飛行機の中でも、何名かはスイッチを切り忘れたまま目的地まで着いているだろう。それでも、普段は問題なく飛んでいる。
一人や二人の携帯電話の電波の影響で計器に不具合が生じているという状態ならば、一時的に直ったとしても、飛行中にいつまた不具合が生じないとも限らないという気がする。最初の不具合が生じた段階で、迷わず調整作業に入っていてくれたら、時間もそれほどは遅れなかったし、信頼性も増したと思うのだが。
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