裁判所を悪用した架空請求にご注意
私の所にも、これまでに何度か架空請求のメールが届いたことがあるが、当然にも相手にしないで放っておいた。
しかし、最近は簡易裁判所の「支払督促制度」や「少額訴訟」の悪用で、放っておくと有効になってしまう架空請求があるらしい。うっとうしい世の中になったものだ。
これについては、毎日新聞が触れている(参照)。いずれにしても、架空請求をする悪徳業者が、実際の裁判所で所定の手続きを行うと、謂われのない請求が裁判所の名前で届くらしい。それをそのまま放置しておくと、インチキな債権でも有効との処理がなされてしまい、請求を受け取った者に「債務」が生じてしまうというのだから、見過ごせない。
法の抜け道を巧妙についた悪徳商法である。そもそも、裁判所が「債権者」のいいなりに、よく確認もせずに「債務」を認定してしまうということが問題だ。とはいえ、いちいち確認作業を行っていたら、裁判所の業務が滞ってしまうだろう。いやな話である。
今後、このような手口が増加してしまったら、いちいち「異議申し立て」だの 「口頭弁論」 だのをしなければならないのだから、それも大変な手間である。なんらかの対策を講じなければならないだろう。
こうした悪徳業者が裁判所を悪用する手口は、放っておけば国家的浪費になる。異議申し立てによって、請求を無効とするだけでなく、謂われのない請求に裁判所を悪用するという手口そのものに対し、重罪を適用するような法的運用を図らなければならないと思う。
それにしても、馬鹿馬鹿しくも面倒な犯罪である。裁判所からの請求が来たら、取り敢えず無視せずに、異議申し立てを行うことが必要のようだ。
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