まだ新札にお目にかかっていない
今月 1日に新札が発行されたらしいのだが、私の手元にはまだ 1枚も舞い込んでこない。財布の中は相変わらず、福沢諭吉、新渡戸稲造、夏目漱石のトリオである。
ところで、この新札発行の目的の一つは、贋札の防止にあるという。最近は贋札作りがとても容易になっていたらしいのだ。
最近の贋札の特徴は、千円札の急増にあるという。以前の贋札は、圧倒的に一万円札が多かった。それは、贋札作りそのものがかなりの高等技術だったため、1枚あたりの利潤(と言っていいのか?)の高い一万円札でもなければ、リスクとコストに見合わなかったもののようだ。
ところが、最近は PC を利用したカラー印刷が飛躍的に発展してしまったため、贋札作りが簡単にできるようになってしまった。そのため、コスト回収のために無理して 1万円札を作ることもなくなったというわけだ。千円札ならば、自動販売機で釣り銭を稼ぐという手法が可能なため、店員のチェックを通さずに悪事が働けるので、リスクが減る。
そんなわけで、最近の贋札作りは相対的に低リスク低リターンの犯罪に堕落してしまい、昨年は発見された贋札 25,000枚のうち、75%が千円札だったという。要するに、贋札作りは「ちゃっちい犯罪」に堕落してしまったわけだ。
とはいえ、贋札作りが重大な犯罪であることに変わりはない。罪の重さに関しては、偽一万円札だろうが偽千円札だろうが、同じである。
それだけに、今回は国家の威信にかけた高等技術を駆使して、贋札作りを再び困難なものにしてしまったのである。少なくとも、コストだけは再び高いものにつくようなった。
ということは、よく考えてみれば、本物のお札を作るにも、これまでよりコストがかかるということだろう。本物を作るのにこれだけ手をかけてしまったら、お金の価値が増してますますデフレになってしまわないだろうか?(それはないか)
それよりも、取り敢えず、早く新札を手にしてみたいものである。
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コメント
このあいだ、1枚だけ1000円札の新札が手に入ったのですが、流通開始からまだ2日くらいだったのに、もうくたびれてました。なんか損した気分(涙) その後出会っていません。
投稿: 山辺響 | 2004年11月 8日 17:08
今回の新札流通は、なんだかあんまり気合いが入っていないような気がしますね。
ところで、新札が出るたびに
「今度の新札は、見た目が軽いなぁ」と思います。
それは、どうやら私だけではないようです。
投稿: tak | 2004年11月 9日 00:08