米国産牛肉を食うか?
TBSラジオ「森本毅郎のスタンバイ」で 「アメリカ産牛肉輸入再開されたら食べる? 食べない?」というアンケート調査を行ったところ、「食べる」35%、「食べない」65% という結果になった。(参照)
この数字だけ見ると 「食の安全重視派」 が約 3分の2 ということになる。
このアンケートに寄せられたコメントをみると、いつもの悪い癖で、ついツッコミたくなってしまう。
食べません。食べるものはいくらでもある今の世の中です。あえて心配なものを食べるほどおろかではありません。(千葉県・60代男性)
今の世の中の食べるものは、「心配なもの」 ばっかりだと思うがなぁ。ほとんど確実に添加物が加えられている食品は安心して食うのに、万に一つあるかどうかという BSE 肉には、どうしてそんなに神経質になるのか。
食べません。食品は安全と安心が大切だと思うんです。BSE は20年、30年経ってから発症すると言います。(板橋区・60代男性)
おぉ、ずいぶん長生きするつもりなのだなぁ。
だが、誤解しないでいただきたい。私は米国産牛肉の「安全性」を全面的に信頼しているわけではない。その証拠に、「食べる」という意見にだって、ツッコミをいれたくなる。
食べます。私としてはスーパーにアメリカ産が並んだ時、他の国産牛と比べて、かなり安ければ買ってしまうかなと思います。(千葉県・40代女性)
牛肉食わなきゃ死んでしまうと言うわけでもあるまいし、高かろうが安かろうが、不安なら食わなきゃいいのである。「買ってしまうかなと思います」というのは、ちょっと情けない。
食べる。日米の関係がこれだけ長い期間を話し合っているんだから、信用してもいいのでないかと思います。(横浜市・70代女性)
おいおい、長く話し合えばいいというモンではなかろう。すったもんだの挙げ句の苦し紛れの結論を信じろと言われても、私なら困る。本当に信用していいのは、あっさり結論が出る場合なのだと思うがなぁ。
いずれにしても、私が意外に思ったのは、これだけ添加物だの残留物だの農薬だのにまみれた食品を平気で食いながら、宝くじに当たる確率よりも低いであろう BSE 肉を恐れているということだ。そのくせ、吉野家などで牛肉の在庫がなくなる寸前には、駆け込み客がどっと押し寄せた。
こうしたアンケートは、先鋭的なオピニオンの持ち主が率先して回答する傾向があるので、実際の世間の平均的意見とは異なった結果になることが多いのだが、それにしてもよくわからない現象である。
ちなみに我が家は、魚はバシバシ食うという、かなりヌルめのベジタリアン的傾向で、たまに肉を買って食うとしてもポークかチキンがほとんどなので、あまり影響がない。
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