ウェブブラウザーの栄枯盛衰
Web ブラウザー市場で、Internet Explorer(以下「IE」)のシェアが 90%を割り込んだとレポートされた。(参照)
私は今では超マイナーと化した Netscape (以下「ネスケ」)派なのだが、レンダリング・エンジン(Gecko) を同じくする Mozilla や Firefox が健闘しているらしい。
タブ・ブラウザーを使い慣れると、一つのウィンドウに単独のウェブページしか表示できない IE が不便でしょうがない。セキュリティ問題を別としても、タブブラウジングの可能な他のブラウザーにユーザーが流れるのは、理の当然である。
先月発表されたオランダのOneStat.com の調査結果は、以下の通り。
1 | Microsoft IE 6.0 |
80.95%
|
2 | Microsoft IE 5.0 |
4.18%
|
3 | Microsoft IE 5.5 |
3.66%
|
4 | Mozilla Firefox 0.1 |
2.79%
|
5 | Mozilla 1.x |
2.77%
|
6 | Mozilla Firefox 1.0 |
1.79%
|
7 | Opera 7.x |
1.29%
|
W3Schools のサイトでは、Mozilla が 19.9% まで上昇していることになっている。
いずれにしても、IE のシェアが落ちつつあるのは確かなようだ。
私はインターネットをやり始めた時からネスケを使っており、IE はセキュリティに問題がありすぎると思うので、そのままずっとネスケ・ユーザーのままで今日まで来ている。世の中には、IE でないとまともに表示されないという困ったサイトがあるので、そんなサイトに行き当たった時だけ、IE を起動させている。
マイクロソフトは、なんだか IE の新規開発意欲を失ってしまったようで、今では IE は世界一危険で不便なブラウザーとなっている。それなのに、世の中でまだ トップシェアを占めているというのは、他のブラウザーをダウンロードしてインストールするという、ちょっとした手間を厭うユーザーが多いということだ。
ネスケは今では超マイナーになってしまったが、ブラウザーとメーラーの統合された使いやすさは、捨てがたい。そして、今度のネスケは、レンダリングエンジンを、Gecko と IE の使い分けが効くものになるという。(参照) これで、表示がおかしくなってしまうサイトを見るのに、いちいち IE を起動させなくてもすむことになりそうだ。期待してもいいかもしれない。
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