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2004年12月 5日

ウェブブラウザーの栄枯盛衰

Web ブラウザー市場で、Internet Explorer(以下「IE」)のシェアが 90%を割り込んだとレポートされた。(参照
私は今では超マイナーと化した Netscape (以下「ネスケ」)派なのだが、レンダリング・エンジン(Gecko) を同じくする Mozilla や Firefox が健闘しているらしい。

タブ・ブラウザーを使い慣れると、一つのウィンドウに単独のウェブページしか表示できない IE が不便でしょうがない。セキュリティ問題を別としても、タブブラウジングの可能な他のブラウザーにユーザーが流れるのは、理の当然である。

先月発表されたオランダのOneStat.com の調査結果は、以下の通り。

1 Microsoft IE 6.0
80.95%
2 Microsoft IE 5.0
4.18%
3 Microsoft IE 5.5
3.66%
4 Mozilla Firefox 0.1
2.79%
5 Mozilla 1.x
2.77%
6 Mozilla Firefox 1.0
1.79%
7 Opera 7.x
1.29%

W3Schools のサイトでは、Mozilla が 19.9% まで上昇していることになっている。

いずれにしても、IE のシェアが落ちつつあるのは確かなようだ。

私はインターネットをやり始めた時からネスケを使っており、IE はセキュリティに問題がありすぎると思うので、そのままずっとネスケ・ユーザーのままで今日まで来ている。世の中には、IE でないとまともに表示されないという困ったサイトがあるので、そんなサイトに行き当たった時だけ、IE を起動させている。

マイクロソフトは、なんだか IE の新規開発意欲を失ってしまったようで、今では IE は世界一危険で不便なブラウザーとなっている。それなのに、世の中でまだ トップシェアを占めているというのは、他のブラウザーをダウンロードしてインストールするという、ちょっとした手間を厭うユーザーが多いということだ。

ネスケは今では超マイナーになってしまったが、ブラウザーとメーラーの統合された使いやすさは、捨てがたい。そして、今度のネスケは、レンダリングエンジンを、Gecko と IE の使い分けが効くものになるという。(参照) これで、表示がおかしくなってしまうサイトを見るのに、いちいち IE を起動させなくてもすむことになりそうだ。期待してもいいかもしれない。

tak-shonai の本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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