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2005年1月16日

「カレーの日」 の謎

「カレーの日」 というのがある。全国学校栄養士協議会が 昭和 57年に 1月 22日をカレーの日と決め、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出されたのが発端という。

今でもそれは続いているのだろうか。もしそうだとしたら、今年のように 1月 22日が土曜日の場合はどうするのだろうか?

こうしたことは、いったん気になると、とことん気になってしまう。我が家の娘たちに聞いてみたが、「カレーの日」に本当に給食にカレーが出たかなんて、全然覚えていないという。その程度のものらしい。

インターネットでは、「カレーの日」が制定された発端について述べたサイトはいくらもあるが、それが毎年継続されているかどうかは、結局わからなかった。もしかしたら、昭和 57年一度きりのイベントだったのかもしれないが、普通に考えれば、それだと 「カレーの日」 の名前を残す意味がないだろうから、多分継続しているのだろう。

そもそも、インターネットで検索しても、「全国学校栄養士協議会」という団体のサイトは見当たらない。その代わり、「社団法人日本栄養士会」というサイトがあり、その中で、サブ組織らしい「全国学校健康教育栄養士協議会」というのが今年 2月に研修会を開くという情報は見つかった (参照)。

この団体が 「カレーの日」 の総元締めなのだろうか? しかしこのサイト内を検索しても、「カレーの日」については、一言も言及されていない。実にまったくよくわからない。

そもそも、曜日ではなく日付で決めてしまったということが腑に落ちない。何月何日だろうと、単純な確率論で 7年に 2回は土日になるのが分かり切っている。その上で、わざわざ日付で 1月 22日に決めたことのもっともらしい根拠は、何も示されていない。それが決定的にじれったい。

もし、大した根拠がないのだとしたら、「毎月第 3金曜日」とか「毎週金曜日」みたいな決め方をする方がずっと合理的だろうに。ちなみに、金曜日というのは、旧日本海軍でカレーが出された日だそうだ。これは、「カレーの日」 をインターネットで調べている途中で知った副産物である。

[H17.11.01 追記]

こちらの方に情報を付け加えておくのを忘れていた。

この 「カレーの日の謎」 は見事に解けて、6月 2日のブログに掲載しておいたので、興味があれば参照していただきたい。

[H19.02.09 追記]

しかも、後でわかったのだが、「全国学校栄養士協議会」 という団体は、実は存在していたものの、自らのウェブサイトで、「全国学校栄養士会」 と、団体名を誤表記していたため、長い間検索にひっかからなかったらしいということがわかった。お粗末様。

その間の事情も、上記 6月 2日のブログ に書いてある。

 

tak-shonai の本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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