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2005年1月26日

杉花粉と種の保存

昨年が猛暑だったため、今年の杉花粉飛散はかなり多いだろうと予想されている。今月中旬頃から、都内では例の「花粉症マスク」 をしている人をちらほらと見かける。先週末に山形県に帰郷したが、さすがに向こうは冬真っ直中で、花粉症マスク姿は皆無だった。都内の人は大変だ。

実は私もアレルギー性鼻炎の傾向があり、一時はこの季節になると杉花粉症に悩まされていたが、この 1~2年は全然平気になっている。むしろ真冬の時期の方が、何のアレルギーか特定できないが、鼻水が多くなる。

杉花粉がこれほどまでに多く飛散するようになったのは、戦後広範囲に植林された杉林が、その後の手入れの悪さで荒れてきているためだという説がある。そこで、杉は種の生存の危険を感じ、子孫を残そうとして大量の杉花粉を飛ばそうとしているというのである。

以前勤めていた会社の同僚(関西人が多い)と酒を飲んでいたときに、この話題が出て、一同、かなり納得した。

「杉には杉の都合っちゅうもんがあるわけやな」
「そうや、杉としては、自分は死んでもええから、子孫を残そうと必死なわけや」
「涙ぐましい話やないか」
「我々人間には、迷惑な話やけどな」
「なるほど、確かに説得力のある説やなぁ」

すると、社内で一番スケベと定評のある男が、妙に真面目なことを口走った。

「いや、これは他人事やないで。見てみ、この頃の地球環境悪化は酷いもんや」
「ふむ、そりゃ、ほんまやな」
「君も、たまには真面目なことを言うやないか」
「実をいうとやな、僕も人類の生存の危機をひしひしと感じとんねん。杉と一緒や!」

「そ、それで君は、方々で・・・!

お後がよろしいようで。

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