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2005年1月14日

英語の乱れ?

「ポルノグラフィティ」という名のバンドがあって、最初に聞いたときは「変な名前を付けたもんだなあ」と思ったが、音楽は割としっかりしていて、悪くないという印象だ。

問題は、彼ら自身とそのファンまでが、バンド名の意味を「エロ写真集」と思っているらしいということだ。

以前、「ララバイ」(子守歌)を論じたときに、若者のかなり多くが「ララバイ」を「バイバイ」(さよなら) の洒落た言い方と思いこんでいるのに驚いた。実際にウェブページで「それじゃ、またね、ララバイ」なんて書いてあるので、読んでるこっちの方が恥ずかしくなった。

「ポルノグラフィティ」もその類かもしれない。実際に彼らのオフィシャルサイトに行ってみると、英語のスペルは "Porno Graffiti" となっていたので、少し安心した。"Pornographity" なんてことになっていたら、どうしようかと思っていた。

しかし、試しに "Pornographity" でググってみたら、256件もヒットした。ああ、やっぱりねである。そのうちのかなりは中国語のサイトなのだが。

実際のところ、"Porno" は "Porgraphy" の口語表現で、意味はいわゆる「ポルノ」である。しかし "Graffiti" の意味は「落書き」なので、「ポルノグラフィティ」の意味を「エロ写真集」とするのは、かなり無理がある。

昔 "American Graffiti" という映画がヒットしたので、なんとなく「アメリカ的映像」ぐらいの意味だと思っている日本人が案外多い。しかし、あれだって本当は「アメリカ的落書き」である。しかもアクセントは 「グラフィティ」の「ラ」はなく「フィ」にあるので、カタカナ英語で「アメリカングフィティ」と言っても、多分通じない。

同様に、「ポルノグフィティ」も通じない。言うとすれば「ポーノグラフィティ」である。

最近「日本語の乱れ」がどうのこうの言われているが、それどころではない。他の国の言葉まで勝手なイメージで誤用してしまうというのは、なんだかなあという気がするのである。

tak-shonai の本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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