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2005年2月16日

ホリエモンという人

ライブドア VS フジテレビの話題で持ちきりである。プロ野球界参入の時と違い、今回はホリエモンに対する風当たりが強い。
とはいえ、世間には熱心な堀江信者も相当に存在するようで、巨大メディア・グループに新時代の風穴を開けてみせてくれとの、期待を込めた論調も負けていない。

私自身の感覚で言わせてもらえば、堀江貴文という人はあまり好きじゃない。昨年 10月 16日にもプロ野球問題に絡めて、一応ライブドアを弁護しつつも、最後にはこう書いている。

ライブドアの企業体質が好きかと聞かれたら、「好きじゃない」 と答える。堀江さんも、一緒に酒を飲んで楽しそうな人には見えないし。(参照

堀江信者の中には、彼のビジネス手法をいかにも新時代の幕を開くもののように讃嘆するものが多いが、私にはとてもそのようには思えない。むしろ古典的な資本主義者ではないか。昔からよくいる上昇志向のやたら強い経済人である。

旧来のステロタイプに何か魅力的な要素を付け加えたと言うより、むしろそこから「根回し発想」を削除しただけの人物のように見える。

今回のニッポン放送株の買い占めに関しても、彼は「シナジー効果」を呪文の如く繰り返すが、あまり期待できそうには思えない。彼には金の使い方のアイデアはあっても、魅力的なコンテンツをプロデュースできるようなセンスが見当たらない。

インターネット上で彼がやっていることは、他でもやっていることの二番煎じばかりである。二番煎じでも先行者を上回る何物かを感じさせればいいのだが、そんなことは全然ない。二番煎じの二流である。彼の Blog、「社長日記」 だって、こう言っちゃなんだが、あまり面白くないし。

彼が一緒に酒を飲んで面白そうな人物だったら、私だって応援するのだがなぁ。

tak-shonai の本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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