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2005年2月 6日

細木数子というオバサン

細木数子というオバサンがいる。この名前は、30年以上前に聞いたことがあった。
当時、硬派の芸能評論家だった竹中労氏(故人)が、経済的に窮地に陥った島倉千代子が、細木数子という質の悪い女に騙されているとして、警鐘を鳴らす記事を書いていたものだ。

竹中労は何度も「あの女とは関係をもつな」と忠告したらしいが、当時島倉千代子は、細木数子の手練手管にすっかり心酔していたようで、まったく聞き入れられなかったらしく、しまいには匙を投げて、「頭の悪い女はしょうがない」みたいなことまで書いているのを読んだ記憶がある。

その後のことはまったく関心がなかったが、島倉千代子も途中で細木には愛想が尽きたらしく、縁を切ったおかげで何とかなったようだ。その間の事情は、このページで改めて知った。

その細木数子がテレビで視聴率を稼いでいるらしい。知ったことかと無関係を決め込んでいたが、先日、某所で彼女の出ている番組を見る機会に遭遇した。

その番組では、黒沢年男が、「天台宗の猊下に『馬鹿におなりなさい』と言われて、そのおかげで、自分の殻を破ることができた」みたいなことを言っていた。

細木数子、それを受けて曰く

「あぁ、天台宗ね、あれはいい宗教ですよ」

(そんなの、今さらあんたに言われなくても・・・)

さらに曰く

「馬鹿になるというのも、時にはいいかもしれませんよ。馬鹿と思わせて、相手を油断させるということもあるしね」

これを聞いて呆れた。

「相手を油断させるために」馬鹿を装うなんてのは、日本語では、単なる「小利口」というのだ。「小利口」の殻を破るために「馬鹿」になれと言ったのである。それとも、大石内蔵助になれってか?

要するに、この程度のオバサンなのね。

【2021年 11月 13日 追記】

このオバサンの死が伝えられた翌日に、「細木数子というオバサンに関する軽い総括」という記事を書いたので、よろしければどうぞ。

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