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2005年2月10日

体調と心と頭のアンテナ

体の具合が本調子でないと、心とか頭脳の方のアンテナも感度が鈍る。昨夜から今朝にかけて、それを実感した。
風邪が治りきらず、昨夜はパソコンに向かっても、当コラムのネタが思い浮かばない。「ついにネタ切れか」という気がして、仕方なく早々に寝てしまったのだった。

そんなわけで、いつもは日付の変わる頃に更新する当コラムだが、先週の土曜日と同様、昼の更新になってしまっている。週末と違い、ウィークデイなので、朝イチでチェックしてくれた方には、甚だ恐縮である。

さて、昨夜は「ついにネタ切れか」という気がしたのだが、一晩寝て体力が回復すると、そう思ったこと自体が貴重なネタであることに気付いた。まさに、体の具合がおかしいと、そのことに気付く余裕がなくなるのである。

体の方が異常に過熱してしまって、アドレナリンが出まくり状態になってしまうと、それはそれで心の感受性も空白状態に近くなってしまうものだが、通常の範囲内(どこまでが範囲内かは置くとして)ならば、やはり体が元気な方が、当コラムもまともなものが書けることが多い。

まれに、病弱でほとんど病室に籠もりきりみたいな人が、とてつもなく繊細な感受性を感じさせる文章を書いたりすることがあるが、それはそれで、私の守備範囲とは別物である。

とはいえ考えてみると、アドレナリン出まくりの、ガオガオ吼えまくるような文章も、病的なまでの繊細さを感じさせる文章も、やはり、体のコンディションが文章に反映されるという意味では同じことの裏表かも知れない。

要するに、私の守備範囲はある程度健康な体で受け止められる分野なのだろう。昨夜は体調の方がその範囲からちょっと外れていたので、折角のネタに気付かなかったのだ。

これは、自分自身が普段はいたって無意識なまでに健康であるということで、ありがたいことではある。ただ、あまり単純に健康的すぎてもつまらないので、文章のところどころで、ちょっとひねってみたりしているわけだ。

あと 20年もしたら、完全にジジイになって、ジジイなりの体調でいろいろひねりまくることになるだろうから、どんなことを書き出すやら、我ながら今から楽しみである。

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