ページタイトルをめぐる冒険
まこりんさんのブログによると "Welcome to Adobe GoLive" というキーワードでググると、日本語サイトだけで 230,000 件がヒットするそうだ。
試してみると確かにその通りで、サイト全体では、さらに 558,000 件に増える。しかも、ページの内容はバラバラだ。
種明かしをすると、Adobe の GoLive というホームページ作成ソフトを使うと、ページ・タイトルの初期値が "Welcome to Adobe GoLive" ということになるのである。通常はこの初期値を自分のページに適合したタイトルに変更してサーバにアップロードするのだが、それを怠っている人がかなり多いようなのだ。
タイトルなんてどうでもいいじゃないかと思われるかも知れないが、Google などの検索エンジンに拾われるとき、ページタイトルは最重要ファクターとなる。だから、きちんとしたタイトルを付けるということは、SEO(検索エンジン最適化)においては基本の基本なのだ。
タイトルを付けそびれているのは、素人の個人サイトだけではない。まこりんさんによれば、
個人サイトだけならまだしも、「なんちゃら医師会」とか「日本なんちゃら協会」とか「県立なんちゃら」とか「なんちゃら大学」とか、おもっくそ公的団体や機関の名がどさどさどさどさヒットしまくり。
ということになる。これは問題だなあ。笑えるけど。ただ、もしかしたら、フレームを使っているサイトで、各フレーム内のページにタイトルを付けそびれているというケースがかなり含まれている可能性はある。
GoLive だけではない。私の使っている DreamWeaver 日本語版では、初期値は「無題ドキュメント」である。このキーワードでぐぐると、 657,000 件がヒットした。ちなみにこのヒット数から、多分 DreamWeaver の国内シェアは GoLive の 2.9倍ぐらいなのだろうと推定される。
このソフト、英語版の初期値はどうなのだろうか。当てずっぽうで "Untitled Document" でググったら、大正解だった。その数、何と 13,100,000 件! 世界中に、1千 3百万件からの DreameWeaver で作った「うっかりページ」が存在する。恐るべし。
一方、日本で最大シェアを占めていると思われる ホームページ・ビルダー では、初期値ではタイトルは付かない。その代わり、ファイルネームが "newpage1.html" で保存される。次に作ったページは "newpage2.html" である。これもどうかと思うが。
試しに "newpage1" でググると、 254,000 件がヒットする。ほとんどが、ファイルネームに"newpage1.html" の付いたページである。 "newpage2" だと、197,000 件。
ホームページ・ビルダーの圧倒的シェアにしては、物足りない数字だが、多分、トップページのファイルネームは "index.html" にするものという学習効果の賜物だと想像される。これを怠って、初期値のままでサーバにアップロードしてしまったサイトは、トップページを表示するのに、わざわざ "~co.jp/newpage1.html" まで打ち込まなければならないわけだ。
しかし、"newpage" 系でひっかかるのは、不思議なことに、ほとんどが日本語ページである。その代わり、"new page 1" でググると、2,180,000 件の欧米語系ページがひっかかる。ほとんどが、ページ・タイトルだ。これは一体どうしたことだろう。英語版の Homepage Builder では、初期値がこうなるのだろうか。
(附記)
前にも何度か書いた憶えがあるが、"DreamWeaver" を 「ドリームウェーバー」 と発音するのだけは、勘弁して頂きたい。「ウィーヴァー」 とまではいかなくていいが、「ドリームウィーバー」 ぐらいに言ってもらいたい。Weaver (ウィーバー) の意味は、機織機、機織人のことである。
どうしても 「ウェーバー」と言いたいなら、いっそ「ドレームウェーバー」ぐらいに開き直ってもらたい。実際に そうした運動 も展開され始めている。
詳しくは Dreamweaverを正しく呼ぼうの会 (仮) へ。
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