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2005年3月28日

町内自治会ですら、まとまらないのに・・・

昨日、町内自治会の総会があった。何年かに一度廻ってくる順番で、4月から私も役員を勤めることになる。
以前は総会なんて、シャンシャンシャンですぐに終わったものだが、近頃は世帯数も増え、どうでも良さそうだがややこしい問題で、時間がかかるようになった。

町内会の問題なんて、どこでも似たようなものだろうが、ゴミの出し方とか、路上駐車の問題とか、一斉草刈りの仕方とか、懇親会をどうするかとか、そんなところである。単純な話だが、なかなかそれがうまく運ばない。

総会の場で、誰がみても確かに正論なのだが、それを声高に主張して「さあ、この場で白黒決着を付けよう」といった論調で迫られると、どうしたって時間ばかりかかって、皆イライラすることになる。例えばゴミの出し方など、ほんのたまにある規則違反が大紛糾の元になる。

規則違反のゴミを出したら、清掃車が持っていかないので、出した人がちゃんと引き取るべきだと主張する者が出る。しかし、元々が規則違反の出し方をするような人だから、実際には後で引き取ることなど期待できない。

すると、そのゴミを自治会の役員が回収して、次の回収日まで保管すればいいではないかという意見が出る。それで会はゴチョゴチャだ。

「何で役員が他人の出したゴミの保管までしなければならんのだ」という反論が出る。
「それが役員の役目だろう」と突っ込む者がいる。
「そんなことまで役員の役目にされたら、役員のなり手がなくなるだろう」という話になる。

つまり、結論なんて、出ようがないのである。

白黒決着付けたがる人がいくら大声で叫んでも、会場を借りた時間内に総会を終わらせようとしたら、灰色決着にするしかない。それをまた、無責任だとなじる者もいる。

たかだか 100世帯に足りない共同体で、この有様である。市町村や都道府県、国家、果ては国際問題にまで目を移したら、何事も全てうまくいくなどということが、あるはずがない。

それで他を難じたりするのは、得てして 「白黒決着」 に過剰にこだわるからである。そのために、ちょっとした問題がとてつもない大問題になったりする。

「なかなか大変ですなぁ」と苦笑混じりの世間話程度で済ませることができれば、それほどの大問題にはならずに済む場合が多い。要は、心の余裕の問題である。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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