バカたる者の日本地図
関東から西で生まれ育った人にとっては、山形県と秋田県というのは、とても区別がつきにくいもののようだ。
何度山形県の庄内出身と説明しても、酒の席などで「あっ、そうだ、そういえば、あんた、秋田生まれだったよね?」なんて言われて、うんざりすることがある。
生まれも育ちも大阪という友人に聞くと、九州や四国はまだ身近だが、関東から先は「とーほく」という茫漠たる辺境が広がっているだけで、その先に "Hokkaido" という外国があるのだそうだ。ちなみに、その国の最大の都市は "Sapporo" だが、首都は "Furano" ということになっているらしい。
以前、何度言っても山形と秋田の区別が付かない人に、「もう、まったく、関東からこっちの人は、東北を蔑視してるんじゃないの?」と言うと、彼は鳥取出身だった。
「じゃあ、あんた、鳥取と島根の区別がつくか?」と言われ、「ゴメン、わからない」と言うほかなかったのは痛恨である。
それ以来、島根と鳥取の位置関係はようやくわかるまでにこぎ着けたが、まだどうしても曖昧なのが、香川と徳島の位置関係である。どっちがどっちだか、何度地図を見ても覚えられない。多分、実際に行ってみるまでダメだろう。私は、四国は高知に 2度行ったことがあるが、それ以外はわからないのである。
そういえば、愛媛と愛知の区別が付かないという人も案外多い。彼らの頭の中では、愛知と名古屋はリンクしていないらしい。
私の本宅サイトでリンクしている "It's My Party" というサイトの BBS で知ったのだが、「バカ日本地図」というのがある。一度アクセスしてみていただきたい。ちなみに、これは書籍としても発行されているもののようだ。
この地図では、私の生まれた庄内はおろか、山形県そのものがすっぽりと抜け落ちている。「水戸」から北は「謎」という茫洋とした地帯で、その謎がまだら模様的に薄れた先に、「仙台」という地帯があることになっている。南に目を転じれば、鹿児島が文字通り「島」になっているというのが恐ろしい。
あまりの凄まじさに、そのままプリントアウトしてたまたま家にいた末娘に見せたところ、「別におかしくないよ。フツーの人の頭の中の日本地図って、こんなもんじゃない?」と言い放った。おいおい・・・。
しかしながら、確かに、大阪人の考える東北よりはまだ詳細にわたっているかもしれんし・・・。
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