カントリーと村田英雄
ジョージ・ブッシュは、昨年 6月に娘と夫人からの誕生日プレゼントとして贈られた iPod を愛用しているらしい。(参照)
ニューヨーク・タイムズによると、大統領のお気に入りは、カントリー・ミュージックで、他には黒人系や、ゲイ・ミュージックはおろか、ビートルズも 1曲もないという。
ローリング・ストーン誌のレビー副編集長は大統領の「お気に入りアーティスト」について、以下のようにコメントしている。
団塊の世代のためのロックンロールと、団塊の世代にむけて最近のナッシュビルが発信している音楽がほとんど。安全で信頼できて愛にあふれた、聴けば気分が良くなる音楽ばかり。たとえばセックスピストルズとは全くの別物だ。
(注: ナッシュビルとは、テネシー州都で、アメリカのカントリーミュージックの中心地)
なるほどね。とても単純明快な好みなのだ。日本で言えば、北島三郎~鳥羽一郎~氷川きよし~吉幾三~松山千春 のレンジを聞くオッサンと思えばいいだろう。基本的に演歌好きと共通する心理が感じられる。
そういえば、あのハマコーこと浜田幸一氏が、ディスクジョッキーをしたことがあるということをご存じだろうか?
確か、昭和 55年頃、国会議員を辞職して浪人されていた頃だ。ラジオの文化放送の昼頃の番組で、何度か放送されたことを記憶している。文化放送のスタジオでもちらっと拝見したことがある。
どんな曲をかけたかというと、それはもう、村田英雄のオンパレード。「王将」「無法松の一生」「柔道一代」「花と竜」「人生劇場」等々 ・・・。村田英雄のヒット曲ばかりが延々と続くのである。しゃべりの部分も、その気で聞けば結構面白かった。
カントリーだの村田英雄だのと比べたら、私の iPod mini に入っている曲は、ずいぶん 「リベラル」 なものである。
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