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2005年5月 3日

常磐線の呑気さ歓迎だが

JR 宝塚線の事故に関する報道で、この路線のダイヤはタイトロープを渡るようなギリギリのものだったとわかってきた。

一方、我が JR 東日本の常磐線はかなり呑気な運行状況で、「かえって安全かも」と安心していたのに、2日に、なんと 170m ものオーバーランが発生していた。

私は、快速電車の終点となる取手駅から始発の上野駅まで常磐線を利用する。ほぼ 40分かかるのだが、時刻通りに到着しないこともかなり多い。上野駅のホームが一杯だったり、後続の特急の待ちあわせ時間が延びたりして、1分から 2分ぐらいは平気で遅れる。

JR 西日本は秒単位の運行管理を行っているそうだが、常磐線に関しては、それほどタイトなことはしていないと思われる。なにしろ、「後続列車が遅れておりますので、時間調整のため 2分ほど停車いたします」なんてことはしょっちゅうだ。乗客の方も慣れたもので、大した文句も出ない。

「定刻通りに着きたかったら、10分早く家を出ればいい」なんて笑ってるような乗客が多いのである。多分、大阪近郊では通らない論理かもしれないが。

昨日も、常磐線沿線の友人たちと、「常磐線呑気歓迎説」について語り合っていた。

「常磐線は2〜3分の遅れなんか、まったく平気だよね」
「10分以上の遅れでないと、遅れと思ってないみたいだね」
「最近までは、『時間調整のため 2分停車』 なんて聞くと、『またかよ』 と思ってたけど、あの事故以来、このくらい余裕持ってる方が安心だと思うようになったね」
「死ぬよりゃ、1分半遅れる方が、ずっとマシだものなあ」

ざっと、こんなような話をしていたばかりなのである。そこへもってきて、170m のオーバーランというニュースである。JR 宝塚線の事故の翌日には、踏切でトレーラーとの衝突事故なんてこともあったし、呑気でさえあればいいということでもないようだ。

でもまあ、オーバーランしようとも、事故にならなければそれでもいいや。常磐線の乗客は、物わかりは案外いいのである。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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